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2023.11.21イノベーションハブ本館が竣工 ~新しい価値を創出するプラットフォーム~
「CASBEE-ウェルネスオフィス★★★★★ Sランク」  「BELS最高ランク★★★★★」獲得

当社が新しい価値を創出するプラットフォームとして2022年10月に着工したイノベーションハブ本館(茨城県つくば市、以下、本館)が、11月20日に竣工しました。本館は2024年3月から運用を開始します。

イノベーションハブ竣工

イノベーションハブ本館 外観

●価値創出を生む ABW+e(Activity Based Working + environment)
本館は、コミュニケーションエリアやカフェ、打ち合わせスペースのバリエーションなど利便性を向上した点、つくばの地の利を生かし緑(植物)を感じさせリフレッシュ効果を生み出す点などが評価され「CASBEE-ウェルネスオフィス★★★★★ Sランク」を獲得しています。

本館の最大の特長は ABW+e、仕事やこころとからだの状態に合わせ、働くエリアと環境を自分で選ぶことができる点にあります。ABW+eの「+e」は、考察や気づき、新しい価値創出のきっかけを生む重要な要素だと考えています。

ABW+e を実現するために環境グラデーションという考え方を取り入れています。環境グラデーションとは、屋外と屋内の間に半屋外空間を設けた空間構成、空間ごとの空調制御方式によって、いろいろな空間・環境をつくり、屋外から屋内へグラデーションのように連続してつなげた環境構築です。従来型の研究施設では機能や役割ごとに働く場所を決めることが多く、快適性の追求に欠ける側面があったため、より高度な快適性を追求した環境グラデーションを取り入れて多様な空調環境をつくり、個人が最適な場所を選択できるようにしています。

環境グラデーションにおいて重要な役割を担う大屋根は、日射侵入量をカットし、冷房運転期間の2階・3階ガラス面において直達日射の99%が日影になるよう設計、空調のエネルギー消費量を低減しています。さらに大屋根には約255kWの太陽光パネルを設置し、本館のZEBに必要なエネルギーを創ることが可能です。

CASBEE-ウェルネスオフィス★★★★★ Sランク

CASBEE-ウェルネスオフィス★★★★★ Sランク

●Innovation Hub-CN2030
イノベーションハブでは、2030年に研究開発活動からの温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す取り組み Innovation Hub-CN2030 を進めています。その一環として本館にさまざまな省エネルギー技術を採用し、設計段階での本館の一次エネルギー消費量は基準値から114%削減し『ZEB』※を実現、「BELS最高ランク★★★★★」を獲得しました。多様な空調環境をつくる今回の取り組みは、将来のカーボンニュートラルの実現にも寄与するものと考えています。当社は、この取り組みから得た知見を社会に提供し、幅広くカーボンニュートラルの実現に貢献していきます。

※『ZEB』とは、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロの建築物
  環境省 ZEB PORTALより引用
https://www.env.go.jp/earth/zeb/terms/index.html?id=term_01

BELS最高ランク★★★★★

BELS最高ランク★★★★★

●フルBIM建設の効果検証
本館の建設工事は、国土交通省「BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」に設備工事会社で唯一、3年連続採択され、実際にBIMを運用することで、建設工事の発注者と施工者におけるBIM活用の効果を検証しました。検証結果の詳細は以下をご確認ください。

国土交通省 令和4年度 BIMモデル事業 検証結果報告書
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000178.html
国土交通省 令和3年度 BIMモデル事業 検証結果報告書
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_fr_000142.html
国土交通省 令和2年度 BIMモデル事業・連携事業 検証結果報告書
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_fr_000119.html

●イノベーションハブ本館の概要
所 在 地:茨城県つくば市和台41
敷地面積:34,676㎡
建築面積: 2,391㎡
延床面積: 4,807㎡
構  造:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
階  数:地上3階
設 計 者:株式会社三菱地所設計
施 工 者:(建  築)株式会社竹中工務店
           (機械設備)新菱・城口特定建設工事共同企業体
           (電気設備)大栄電気株式会社
総事業費:約50億円

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