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高性能・環境配慮型

クリーンルームの
ケミカル汚染対策技術

電解水
エアワッシャー
システム
「AIR-ROCA®E

電解水エアワッシャーシステム
「AIR-ROCA®E」とは

当社は、半導体・液晶工場などの製造環境向けに、電解水エアワッシャーシステム「AIR-ROCA®E」を開発しました。このシステムは近年の酸性ガスの除去へのニーズに対応する高性能・環境配慮型のシステムです。

半導体・液晶工場のクリーンルームでは、製品の品質を保つため、粉じんの他にケミカル汚染物質への対策が必要です。エアワッシャーは、空気中のケミカル汚染物質を除去するシステムです。

「AIR-ROCA®E」は、当社の省エネ型エアワッシャーに電解水を用いることで、酸性ガスの除去性能を大幅に向上させたシステムです。また、外気中の酸性ガス濃度の変動を自動的に検知し、最適な電解水量を供給する制御システム(特許第6746739号)を搭載しています。

「電解水エアワッシャー」の4つの魅力

1ケミカルフィルタを用いない環境配慮型の
システム

電解水エアワッシャーの特長
電解水エアワッシャーの特長
  • エネルギー消費量24%減
  • CO2排出量15%減
  • ランニングコスト30%減
  • 産業廃棄物ゼロ

電解水エアワッシャーシステム「AIR-ROCA®E」には、ケミカルフィルタだけでなく、湿度を下げるための再熱機構の設置が不要です。また、制御機構(当社開発)によりシステムの最適な運転を可能にします。その結果、外調機全体の消費エネルギー量を約24%、CO2排出量を15%、ランニングコストを30%と大きく削減することができます(当社従来型比)。
またケミカルフィルタを用いないため、活性炭の交換・廃棄が不要になり、産業廃棄物をゼロにできる環境配慮型のシステムです。

AIR-ROCA®Eは外調機にケミカルフィルタを設置する場合に生じる以下の課題を全て解決します。

  1. 課題1ケミカルフィルタの除去性能を維持するためには、ケミカルフィルタ入口空気の相対湿度を低くする必要があり、再熱コイルを設けるため、消費エネルギー量が大きくなる。
  2. 課題2ケミカルフィルタの交換コストが高い。
  3. 課題3ケミカルフィルタにエステル系の有機物が吸着すると酢酸が、また、NOxが吸着すると亜硝酸や硝酸が発生するため、ケミカルフィルタがクリーンルームの汚染発生源になってしまう。
  4. 課題41~数年でケミカルフィルタの活性炭を交換する必要があり、その活性炭は産業廃棄物となる。処理風量100,000m³/hクラスの外調機から生じる活性炭の重量は1~数年の交換ごとに約1~2トンにもなる。
  5. 課題5ケミカルフィルタ交換時には外調機を停止する必要があり、クリーンルームの運用・保守が煩雑化する。

2ケミカルフィルタを使わずに
酸性ガスも除去する高性能
高いケミカル
除去性能

某工場におけるケミカル汚染物質の除去性能

「AIR-ROCA®E」は、硫酸イオン(SO42-)などの酸性ガスに対して、高い除去性能を発揮します。また、アンモニウムイオン(NH4+)も除去することも可能です。

3従来の問題点を全て解決滴下式の
エアワッシャー

エアワッシャー外観

従来のスプレー式のエアワッシャーには、以下のような問題点がありました。

  • 設備が大きい
  • キャリーオーバーによりカビが発生しやすい
  • ポンプ動力が大きい
  • 加湿時の予熱負荷が大きい

当社では、独自の加湿材の開発により、これらの問題を全て解決した滴下式のエアワッシャーを提供しています。また、近年ではエアワッシャーが蒸気加湿の代替として採用されるケースも増加しています。

4低圧損と高加湿性能プリーツ型メディア

コルゲート(ハニカム)型メデイア(ダンボールと同じ構造)とプリーツ(ひだ折り)型メデイア(中性能フィルターと同じ構造)

当社独自開発のプリーツ型メディアにより、省エネルギー・省スペースを実現します。低圧損で飽和効率が高く、高風速でも滴下水のキャリーオーバーがないため、エリミネータが不要です。また、厚みは、約90mmで非常にコンパクトです。

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