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2021.9.14建設現場の省力化・効率化
「施工図描画ロボット」が本格稼働

当社は、施工情報を現場の床面に完全自動で描画するロボット「施工図描画ロボット」を増産し、全国複数の建設現場で本格稼働を開始しました。施工図描画ロボットの稼働は、今年5月には合計20台に達し、この台数での全国展開は、建設業界では最大規模となります。当社は、現場作業のさらなる省力化・効率化に取り組んでいきます。

【施工図描画ロボットによる省力化・効率化】
墨出し作業は、建設現場の作業員が自ら図面を確認しながら床面に手作業で墨出しを行う施工前の準備作業であり、作業員にスキルと熟練が求められるとともに、多くの場合2人以上の作業員が必要となります。この作業を施工図描画ロボットが実施した場合、墨出し作業工数が25%程度削減されます。さらに、その後の工程である配管・ダクト工事では施工図と計測が不要となり、作業工数を10%程度削減する効果が検証されています。

  • 写真 ロボット動作の様子(上)と描画された床(下)

【施工図描画ロボットによる「施工のDX(デジタルトランスフォーメーション)」】
施工図描画ロボットの使用により、施工図に設備一つひとつの位置情報を「寸法」として記入する作業が不要となる※1ことに加え、BIMを活用したプロジェクトでは、BIMから切り出した平面図を描画データに変換してロボットに取り込むことにより、あらゆる施工情報を床に描画することができます※2。施工図描画ロボットはBIMとロボットによる施工のワークフロー変革「施工のDX」を実現します。

※1従来の墨出し作業では、作業員が施工図に示された情報をもとに床面に位置(地墨)を記していくため、施工図に設備一つひとつの位置情報を「寸法」として記入する必要があります。施工図描画ロボットは、施工図(CADデータ)を描画用に変換したデータに基づいて墨出しを行うため、施工図に寸法を記入する必要がありません。

※2墨出し作業の後の工程である配管・ダクト工事では、地墨で表現しきれていない設備部材の位置を施工図で確認して現場を計測し、部材を取り付けていく必要があります。施工図描画ロボットは、配管・ダクトのルートや付属品の情報など、あらゆる施工図情報を床に描画することができるため、施工図無しで配管・ダクト工事を行うことができます。

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