新菱冷熱CSRレポート2016
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運用改善の取り組み エネルギーマネジメント委員会を設け、省エネルギー効果の検証と1次エネルギー消費量削減率40%達成に向けた継続的な運用改善に取り組みました。啓発活動 社内掲示板で毎月のエネルギー消費量実績(建物全体、用途別など)、フロア別のエネルギー削減率ランキング、省エネルギーシステムの解説などを発信し、社員の省エネルギー意識の向上を図りました。各階/各部署の省エネルギー管理推進者エネルギーマネジメント委員会(毎月1回定例会議を実施)Cx※ワーキンググループ※Cx(コミッショニング):建築設備の 性能を確認・改善するプロセス運用実績の分析・評価、性能向上の提案運用ワーキンググループ利用者の要望・意見の集約、運用方法の周知、環境改善提案OAフロア下部の間仕切り設置による執務室の温熱環境改善 竣工後、厳冬期には窓まわりの床吹き出し口の吹き出し温度が低い状態になり、室内の温熱環境が悪化していました。そこで、OAフロア下部に間仕切りを設置しました。机の下など、床吹き出し口が設置されていない部分を囲むように間仕切りを 本社ビルにはさまざまな省エネルギー技術を導入していますが、最大限の省エネルギー効果を得るためには利用実態に合わせた運用をすることが必要です。そのため、運用実績の分析による改善案の策定や省エネルギーの啓発活動などを行いながら継続的な運用改善に取り組みました。 目標を対外的に公表していたこともあり、当初から社員の省エネルギー意識は高く、一人ひとりの省エネルギー活動への取り組みにより、削減目標を1年前倒しで達成できたのだと思います。 今後は、このプロジェクトで得られた知見を生かして、新菱冷熱が施工する物件のさらなる省エネルギー化を図り、低炭素社会の実現に貢献していきます。 照明と什器のレイアウトによっては机上に影ができてしまう状況があったため、一部エリアの机上照度不足の改善と照明電力の削減を目的に、全般照明方式から全般+タスク照明方式に変更しました。 全般照明方式は照度設定値550~700lxで調光制御を行っていましたが、全般+タスク照明方式では照度設定値350lxとして運用し、タスク照明は、在席者各自が必要に応じて調光できるようにしました。その結果、約14%の電力削減を図ることができました。体制タスク照明の導入主な取り組みの成果○体制図VOICEエネルギーマネジメント委員会 リーダー技術統括本部 技術統括部部長補 井手 克則取り組み成果熱源運用方法の改善システムCOP:1.36 → 1.442重サッシ化冬期窓表面温度 5℃上昇サーバー室の空調改善空調エネルギー:30%減LED照明の導入照明電力:30~40%減高効率Hf照明の導入照明電力:20~40%減照明器具単位のON/OFF制御照明電力:60~70%減外壁面の断熱強化熱通過率:1.61→0.81W/m2K緑のカーテン(ゴーヤ)夏期窓表面温度 15℃低下省エネ / 快適性ハード / ソフト省エネ / 快適性ハード / ソフト省エネ / 快適性ハード / ソフト省エネ / 快適性ハード / ソフト設置し、空調機から吹き出した温風がスラブに接触する面積を低減しました。その結果、窓まわりの床吹き出し口の吹出し温度が高くなり、室内の温熱環境が改善しました。空気の流れ空調機間仕切りの設置位置追加した間仕切り竣工時の間仕切り新菱冷熱 CSRレポート 201610

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