新菱冷熱CSRレポート2016
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特集事業活動ハイライト新菱冷熱は、事業活動を通じて社会に貢献していきたいと考えています。事業活動ハイライトでは、今年度の主だった事業を通じたCSR活動を紹介します。2海外プロジェクトアブダビ国際空港新ターミナル向け地域冷房プラントアラブ首長国連邦建物概要正式名称: アブダビ国際空港拡張に伴う地冷プラントⅠ期、Ⅱ期工事オープン:2016年1月12日(オープニングセレモニー開催日)延床面積:約12,261m2建物用途:地域冷房プラント主熱源機器: ターボ冷凍機(2,500RT×18台)、成層型冷水蓄熱槽(25,000トン×2基) 本施設は、アラブ首長国連邦のアブダビにて、空港利用者の増加に対応しようと建設された新空港施設「ミッドフィールド・ターミナル・コンプレックス」に熱エネルギーを供給するプラント施設です。 プラントは、冷凍機18台、蓄熱槽2基で、55,000RTの供給能力を有し、新菱冷熱は、設計、機器・資材の調達、建設・施工、コミッショニングまでを含めた業務に携わりました。新菱冷熱がこれまで手掛けた東京新宿地区にある日本国内最大級の地域冷暖房プラントに匹敵する大規模工事になりました。 冷凍機を2台直列につなぎ、上流側冷凍機は冷水を14℃から9℃、下流側冷凍機は9℃から4℃に冷却して温度差を大きくすることで、搬送する冷水量を少なくしています。さらに、変流量制御により省エネルギー化を図っています。また、冷水供給設備を集約することで、保守セキュリティ管理、エネルギー管理を一括して行い、運用の高効率化を図っています。 施工中は、夏の気温が50℃を超える過酷な作業環境、多国籍の作業者による文化や言葉の壁など、さまざまな課題があったものの、無事に竣工を迎えることができました。 アブダビ国際空港の利用者数は、今後10年間で倍増する見通しであり、その需要の増大に対応すべく、空港拡張工事計画が進められています。本プロジェクトは、この一部であり、新空港施設「ミッドフィールド・ターミナル・コンプレックス」は2017年末の竣工を目指しています。 この貴重な経験と自信を新たな次のプロジェクトにつなげていきたいと新菱冷熱は考えています。アブダビ国際空港新ターミナル向け地域冷房プラント新菱冷熱 CSRレポート 201611

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