新菱冷熱CSRレポート2016
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 新菱冷熱は、2016年4月に発生した熊本地方の震災に際し、発生後速やかに本社に災害対策本部を立ち上げ、社員・家族の安否確認と、お客様の被災状況の調査・復旧対応にあたりました。また社員および協力会社の皆様との連携により、延べ1万人が、お客様の事業継続へ向けたサポートに従事しました。 全社員への防災袋の配付に加え、災害用備蓄品の整備、本社ビルの非常用発電設備の設置、通信回線の冗長化(非常用衛星携帯電話の各拠点配備・インターネット回線の活用)、サーバーのクラウド化など、事業継続のための対応を整えています。リスクマネジメントリスク管理委員会 新菱冷熱では、経営に重大な影響を及ぼす可能性のある大型案件について、技術上・契約上などの重要リスクを抽出し、その対応策を協議するためのリスク管理委員会を定期的に開催しています。情報セキュリティ管理体制 新菱冷熱では、お客様やお取引先の情報の適切な管理に努めています。2016年7月には「企業情報管理規程」を改定し、複雑化する情報セキュリティ管理に関する社内ルールを刷新しました。また最新のセキュリティ事故やその防止策の周知、定期的な社員教育など、啓発活動に積極的に取り組むとともに、主要事業所、現場事務所に対するセキュリティ監査を実施しています。災害対策本部本部長:社長経理部長本部員:管理本部長技術統括本部長営業統括本部長情報システム部長事務局長:総務部長事務局:事務局員・対策本部設置班・情報収集班・救護班・本社施設復旧班・情報システム班・帰宅困難者支援班部門災害対策本部部門本部長: 本社外事業部長・支社長部門事務局:事務局員本社事業部本社本社外事業部・支社自衛消防隊管理部門本社復旧組織中央研究所自衛消防隊事業部・支社員施工中現場施工中現場現場代理人現場代理人・中央研究所 災害対策班熊本地震への対応有事に備えた対応組織統治事業継続計画(BCP)体制の強化 新菱冷熱は、東日本大震災や熊本地震での対応を踏まえ、2016年7月、「事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)」の策定と「危機管理対策規程」を改定し、有事における事業継続体制の強化と、定期訓練などの見直しを行いました。事業継続計画(BCP)体制の再整備と強化1. 役職員の安全確保を最優先し、速やかな支援を実施する。2. 会社施設を早期に復旧し、会社機能の維持継続を図る。3. 顧客の事業継続活動への支援として、当社施工中現場・竣工 物件の復旧活動に協力する。4. 地域社会の一員として、可能な範囲でのインフラ復旧、被災 住民への支援を実施する。新菱冷熱の「事業継続計画(BCP) 基本方針」BCP体制定着のための訓練の実施訓練・教育内容対象者災害発生時の対応および拠点間連携体制確認訓練災害対策本部要員安否確認システムによる安否報告訓練全役職員施設・周辺インフラの状況確認訓練本社復旧組織災害時の対応確認訓練自衛消防隊BCPの概要説明、安否報告訓練、所属部の防災体制の周知教育新入社員・異動者○災害時の組織体制○主な定期訓練および教育内容 2016年9月、新菱冷熱は首都直下地震を想定したBCP総合訓練を実施しました。ビル在館者の避難誘導訓練、社員の安否確認訓練、また社長を本部長とする災害対策本部への情報の集中と、災害対策本部から各組織への対応指示など、災害時の一連の初動対応を実践で確認しました。継続的な訓練を実施することでBCP体制の見直し改善を図ります。 BCP体制の定着のため、日頃から各種訓練を定期的に実施しています。BCP総合訓練の実施災害対策本部訓練新菱冷熱 CSRレポート 201624

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