新菱冷熱CSRレポート2016
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 労働集約型産業である建設業では、長時間労働が大きな問題になっています。2016年4月、新菱冷熱は長時間労働の解決に向けた「働き方改革」を開始しました。この取り組みは「働き方改革担当役員」を中心に、業務を見直し、生産性の高い「働き方」を実現し、長時間労働が常態化した労働慣行の是正とワークライフバランスの実現を目指すものです。また効率的な働き方を追求する一方で、新菱冷熱が60年間築き上げてきた技術力の維持とさらなる向上も必須です。多様な人材が活躍する職場の実現を目指したダイバーシティの取り組みとあわせ、人材育成にも引き続き注力していきます。人権/労働慣行働き方改革CSR活動トピックス新菱冷熱では、グローバル企業として各国においても人権を尊重しているほか、行動規範の一つに「家族にも誇れるような活気にあふれ、ゆとりのある職場」の確保を掲げ、さまざまな取り組みを行っています。「働き方改革」の意義 新菱冷熱では、働き方改革の第一歩として、2016年4月から国内の全事業所ならびに全国約90カ所の施工現場を「モデル現場」として選定し、毎週水曜日に「ノー残業デー」を実施しています。また業務上、水曜日に実施できなかった場合は、別の日に振り替えるなどして、100%実施を目標に取り組んでいます。 施工現場では、現場全体での工程管理や緊急対応など、自社だけではスケジュール調整が難しい実情の中、それぞれのモデル現場が工夫しながらノー残業デーを実践しています。ノー残業デーの実施ノー残業デー推進ポスター 新菱冷熱の働き方改革は、①長時間労働の是正、②ワークライフバランスの実現、この二つです。建設業の労働時間が長いことは大きな課題です。この大きな課題をこのままにしていては、近い将来、社会の変化に対応していけなくなると考えています。そうならないためには課題を解決し、目標の実現に向けて一つひとつ改革を進めていく必要があります。 2016年度は働き方改革をスタートさせ、週1日ノー残業デーを決め、実行することから始めました。2017年度には、働き方や業務の見直しに着手し、社員一人ひとりにとって魅力ある職場をつくり、企業として生産性向上にもつなげていきたいと考えています。働き方改革担当常務執行役員阿部 靖則 2016年9月、部長職以上の役職員を対象に、小室淑恵様(株式会社ワーク・ライフバランス)による講義「経営戦略としての働き方改革への挑戦」を開催しました。働き方改革が、日本社会の課題である長時間労働・少子高齢化の解決方法の一つであること、また、いま求められる戦略とは、男女共に・短時間で効率良く・多様な人材が活躍できる魅力ある職場づくりを目指す改革であることを、ご講義いただきました。働き方 意識改革教育小室淑恵様VOICE● お客様や現場作業員の方にノー残業デー実施を相談し、ご理解とご協力をいただき進めている。● 毎日1時間かかる現場ミーティングを、より効率的に進行することで20分に短縮した。● スケジュールデータを共有し、ノー残業デーが実施できなかった場合の振り替え調整や休日取得に活用している。モデル現場での取り組み新菱冷熱 CSRレポート 201633

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