新菱冷熱CSRレポート2016
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 これまでの日本は、短期間で建物を建て替える、スクラップアンドビルドが主流でした。しかし、建て替えると大量の廃棄物が発生し、地球環境への負荷が大きくなります。そのため、近年では、既存の建物を適切に改修し、長く使用 竣工から40年以上が経過した本社ビルは、設備が老朽化しており、エネルギー効率が悪い状態でした。また、夏期のクールビズ環境下では、不十分な除湿と温度ムラから、快適性が低下していました。さらに、エネルギー消費量が数値として見えず、本社で執務する人の省エネルギー意社会の要請概要 執務者へのアンケートでは、約7割が改修前に比べて快適性が向上したと回答しており、省エネルギーと快適性を両立することができました。一部のエリアにはフリーアドレスを採用し、スペース利用効率の向上を図りました。また携帯電話によるモバイル内線を採用し、不在時の電話対応など業務の無駄をなくし、生産性の向上につなげました。特集115,00010,00001次エネルギー消費量[GJ/年]■目標 ■実績改修前2009年度(2009.4-2010.3)改修後1年目2012年度(2012.4-2013.3)改修後2年目2013年度(2013.4-2014.3)改修後3年目2014年度(2014.4-2015.3)改修後4年目2015年度(2015.4-2016.3)改修後5年目2016年度(2016.4-2017.3)33%減34%減37%減42.5%減1年前倒しで最終目標を達成700600500400CO2排出量[t/年]0■目標 ■実績改修前2009年度(2009.4-2010.3)改修後1年目2012年度(2012.4-2013.3)改修後2年目2013年度(2013.4-2014.3)改修後3年目2014年度(2014.4-2015.3)改修後4年目2015年度(2015.4-2016.3)改修後5年目2016年度(2016.4-2017.3)32%減33%減36%減42.2%減1年前倒しで最終目標を達成○1次エネルギー消費量○CO2排出量することが求められています。また、低炭素社会の実現に向けて、建物の運用時におけるエネルギー消費量の削減が求められています。改修前の執務環境改修後の執務環境新菱冷熱自社ビル省エネeco化プロジェクト新菱冷熱は、長年培ってきた技術・ノウハウを結集して、1970年竣工の本社ビルを、省エネルギーと快適性を両立した建物に改修しました。竣工以降も運用改善を続け、エネルギー消費量削減の目標値を1年前倒しして達成しました。目標削減率を1年前倒しで達成 計画当初は、改修後5年目の2016年度に1次エネルギー消費量削減率40%、CO2排出量削減率37%(2009省エネルギーと快適性の両立に成功省エネ / 快適性ハード / ソフト省エネ / 快適性ハード / ソフト識が高まらない点も課題でした。そこで、本プロジェクトでは、エネルギー効率と快適性を向上させる空調システムの採用と、執務者に省エネルギー行動を促し快適性を意識させるソフトウエア構築の2つの側面から「省エネルギーと快適性の両立」を目指しました。年度比)を達成するという目標を掲げましたが、継続的な運用改善に取り組んだ結果、1年前倒しして、改修後の運用4年目で目標を達成することができました。成果新菱冷熱 CSRレポート 20167

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