新菱冷熱CSRレポート2016
9/44

 熱源システムは、「自然エネルギーの有効利用」と「高効率・トップランナーシステムの採用」を考慮して計画しました。自然エネルギーを有効に利用する設備として、太陽熱をエネルギー源として冷房・暖房を行う「ソーラークーリングシステム」を導入しています。このシステムは、ソーラー温水パネルで太陽熱を集めて温水をつくり、夏期には、温水をソーラージェネリンクに供給して冷水をつくり冷房に利用します。また冬期には、暖房用温水熱交換器を介して暖房に利用します。さらに、コージェネレーションシステムの排熱を、太陽熱とあわせて利用しています。導入した主な技術自然エネルギーと高効率機器を利用した熱源システム除湿・冷却分離空調システム 新菱冷熱が開発した氷蓄熱システム「ザ・自由雪計®」を用いて外気を確実に除湿することにより、夏期の除湿不足を解消し、快適な執務環境を実現しました。スパンごとに個別制御できる空調システム スパンごとの熱負荷に応じて吹き出し風量を制御する、個別制御式空調システムを採用しました。変風量制御により、搬送動力を削減しています。さらに、改修前の単一ダクト空調方式で発生していた執務空間での温度ムラを、スパンごとの制御により解消しました。快適性と省エネルギーをサポートする運用管理システム 執務者の意思を反映したきめ細かな運用ができるシステム「SEOC(Smart Eco O ce Controller)」を開発しました。自席のパソコンから寒暑感などを申請することができ、たとえば執務者が「涼しく」や「とても涼しく」を申請した場合、所定の時間(10~20分)のみ空調の設定温度を下げた運転を行います。また執務者の省エネルギーに対する意識を啓発するため、スパンごとのエネルギー使用量の見える化を行いました。他スパンと比較することで、省エネルギー意識の向上を促す効果があります。パソコン・タブレット画面のイメージ除湿・冷却分離空調システムの概要ソーラー温水パネル太陽熱を集め、約65~85℃の温水をつくる。変風量制御空調された空気排気空調機スライドダンパ制御つき床吹き出し口ソーラージェネリンク夏期に太陽熱温水を利用して冷水をつくる。冷房に利用。暖房用温水熱交換器冬期に太陽熱温水を利用して温水をつくる。暖房に利用。省エネ / 快適性ハード / ソフト省エネ / 快適性ハード / ソフト効率の良い照明システム 照明は、LEDなどの高効率照明システムを採用しています。昼光を有効利用し、照度センサーによるスパンごとの調光制御を行うことで、照明電力を削減しています。さらに、人感センサーにより、不在時には段階的な調光の後、自動消灯することで省エネルギーを実現しています。省エネ / 快適性ハード / ソフト省エネ / 快適性ハード / ソフト省エネ / 快適性ハード / ソフト発熱 大発熱 小執務室新菱冷熱 CSRレポート 20168

元のページ 

page 9

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です