脱炭素社会への貢献
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて
脱炭素社会の実現は、持続可能な社会の発展のための重要な課題です。新菱冷熱は、2050年カーボンニュートラル、2030年に温室効果ガス排出量のスコープ1、2を2017年比で50%、スコープ3は32.5%削減する目標を定め、事業活動からの温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいます。
2050年に向けたロードマップ
サプライチェーン温室効果ガス排出抑制の取り組み
新菱冷熱は、スコープ1、2及び3の温室効果ガス排出量の算定により、環境に影響を与えるホットスポットを特定しています。 自社の事業活動からの温室効果ガス排出量 (スコープ1、2)と、当社の事業活動に関連する他社からの間接的な排出量 (スコープ3)など、建物や設備のライフサイクル全般の温室効果ガス排出抑制に貢献するため、お客様への提案活動や施工現場での生産性向上活動などの、さまざまな取り組みを積極的に行っています。
新菱冷熱におけるサプライチェーンマネジメントのイメージ
温室効果ガス排出量削減の取り組み
スコープ1および2削減の取り組み
新菱冷熱は、自社の事業活動からの温室効果ガス排出量を、2030年までに50%削減(基準年度2009年)、2050年には実質ゼロを目指しています。
2020年に建設した新菱神城ビルや2024年にオープンしたイノベーションハブ本館では、多数の脱炭素技術を導入し温室効果ガス排出量削減の取り組みを進めています。2024年度からは、国内グループ会社6社すべてを算定範囲に加えました。
今後も新菱グループ全体でカーボンニュートラルに向けた取り組みを進めていきます。
◾️省エネ法「優良事業者Sクラス」を取得
「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律(省エネ法)」による事業者クラス分け評価制度において、2019年度から2024年度まで6年連続で優良事業者Sクラスに評価されました。本制度は、省エネ法定期報告書をもとに、省エネの取り組み状況に応じて「S・A・B・C」の4段階にクラス分けされます。6年連続でのSクラス取得は、全国の事業所において、環境マネジメントシステムを運用し、業務効率化や建物の運用改善を継続して進めてきた成果によるものです。
スコープ3(カテゴリ1、4)削減の取り組み
施工現場で購入する資機材の製造や輸送段階における温室効果ガス排出量を削減するため、適切な施工計画にもとづくBIMの活用や、ICTを駆使した効率的な現場管理を進めています。
新菱冷熱は、これらの技術を活用して生産性向上活動に積極的に取り組んでいます。
◾️取り組み事例:ウェアラブルカメラによる現場の遠隔監視
ウェアラブルカメラやスマートフォンなどで撮影した施工現場の映像を、熟練技術者が事務所などの遠隔地から確認し、作業手順の指示や現場状況の確認などを行っています。これにより、移動時間の削減だけでなく、的確な指示を適時に行うことができ、業務の効率化を図ることができています。
◾️取り組み事例:「施工図描画ロボット」の開発
BIMデータ*1から抽出した施工情報を用いて、機器の据え付け位置や、配管・ダクトのルート等を、床面に完全自動で描画する「施工図描画ロボット」を開発しました。オペレーターによる操作・監視が不要で、従来、手作業で行っていた墨出しが不要となるとともに、配管・ダクトの取り付け作業の省力化により10%以上の工数削減*2が期待でき、労働生産性が格段に向上するものと見込んでいます。
*1 BIMデータ:BIM(Building Information Modeling)の各部材に関するさまざまな属性データ
*2 当社の施工現場における検証実験にもとづく数値
施工図描画ロボット
*1 BIMデータ:BIM(Building Information Modeling)の各部材に関するさまざまな属性データ
*2 当社の施工現場における検証実験にもとづく数値
スコープ3(カテゴリ11)削減の取り組み
建築設備の運用時における温室効果ガス排出量を削減するため、お客様への設計提案実施率100%に取り組んでいます。業界トップクラスの実績を誇るCFD*技術による気流・温度分布シミュレーションやエネルギー消費削減率が大きい設備・システムの導入検討、コミッショニングなどの取り組みを通じて、お客様に省エネルギー効果の高い最適な設備システムの改修提案を行っています。 * CFD:Computational Fluid Dynamics