働き方改革
「働き方さわやかProject」
働き方見直し活動の事例

施工現場が取り組むさまざまな効率化

朝礼改革

施工現場では、人を密集させず、効率的に進める朝礼改革を始めています。ある施工現場では、朝礼会場を現場事務所や作業員詰所など複数に分散し、さらに会場に設置した大型モニターに作業内容や伝達事項を映しながら進めています。これにより、人が密集するのを避けるだけでなく、情報伝達も速くなり、朝礼時間を半分に短縮することができました。
その他、施工現場での朝礼の様子をスマートフォンなどで遠隔配信し、若手社員への教育の一環として、朝礼の簡潔な進め方や作業員への的確な指示方法などを解説・指導する取り組みも行っています。

大型モニターで情報共有し、朝礼時間を短縮
大型モニターで情報共有し、朝礼時間を短縮

オンラインで現場代理人会議

首都圏事業部では、施工現場の責任者が参加する「現場代理人会議」を、オンライン会議に変更しました。
技術や安全衛生情報の共有と水平展開を図るこの会議は、本社会場で開催していましたが、業務繁忙時や遠方の現場の場合は出席できないこともありました。これをオンライン会議に変更したところ、参加率が大きく向上したほか、この会議で、直接かつタイムリーに指示や説明を受けることで、情報の理解度と浸透度が上がり、現場運営に良い効果が生まれました。

ICT技術の活用

施工現場の安全や品質管理を、ICT技術を用いてリモートで支援する取り組みを進めています。
ある施工現場では、現場駐在者がウェアラブルカメラを付けて施工現場を巡回しながら映し出す映像を、管理者が遠隔地からオンラインで確認し、是正事項などを指示しています。具体的な指示が必要な場合は、スクリーンショットした画像に、手書き機能で指示を書き込み、その画像を共有することができるため、確実な指示が可能です。管理者がオンタイムで確認できない場合は、録画した映像を見て、後日指示をするなど、効率的に運用しています。

また、ある現場ではコロナ禍のため、海外製の空調機の導入において、海外現地に赴いた工場立会検査ができませんでした。そのため、海外の生産工場と日本の現場事務所をオンラインでつなぎ、リモート検査を行いました。現地では試験機の計器や電動バルブなどに固定カメラを設置し、空調機の動作や運転データのモニタリングを行い、その状況を日本側がリモートで確認しました。ただし、空調機の搬入や据付方法については、日本の物流倉庫に届いてから実物を見て確認・決定するようにし、リモートと実物確認を組み合わせることで、確実性を高めました。

  • 事務所から施工現場へリモートで指示
    事務所から施工現場へリモートで指示
  • 事務所からの指示事項を現場で反映
    事務所からの指示事項を現場で反映

現場事務所の環境を改善

施工現場の事務所は、工事期間だけ使用する仮設事務所が多く、繁忙期には人が増えて混み合ったり、同じ現場で働く他社とスペースを共有する場合も多く、事務所は狭いのが 当たり前でした。
首都圏事業部では、この状況を改善し、働きやすい環境で仕事をすれば、おのずと業務効率化につながると考え、部内アンケートで理想的な1人当たりのスペー スを調査し、試験的に、いくつかの事務所に図面を広げて打合せができるスペースを作ったり、コミュニケーションが取りやすい机の配置にするなど改善したところ、作業効率が上 がっただけでなく、事務所の雰囲気が明るくなり、所員からは、「気持ちの余裕がうまれ、よい仕事ができる」などの意見が出るようになりました。

    当たり前でした。
    首都圏事業部では、この状況を改善し、働きやすい環境で仕事をすれば、おのずと業務効率化につながると考え、部内アンケートで理想的な1人当たりのスペー
  • 現場事務所の改善前
    改善前
  • 現場事務所の改善後
    改善後

建築会社と設備会社の連携で働き方改革

名古屋支社のある施工現場では、建築会社と新菱冷熱を含む設備会社が連携して働き方改革に取り組んでいます。各社合同の働き方見直し会議を開き、現場の効率的な運営を妨げる要因・課題を洗い出しました。
会議で出た「物事を決 定するまでの時間と手間がかかり過ぎる」「予定外の仕事が多く仕事量が減らない」などの意見から、各社が仕事の優先度を整理して見える化したところ、連携がスムーズになり、指示待ち時間を減らすことができました。
その他、設計段階 から3Dモデルを活用し、機器・設備の納まり調整や、各社が使う空間の住み分けを早期に行うことで、施工への引き継ぎをスムーズに行うことができました。

3Dモデルを活用した空間の住み分け調整
3Dモデルを活用した空間の住み分け調整

見える化・電子化・共有化による業務効率化

見える化(ホワイトボード活用)

現場のモデルチームが洗い出した働き方の課題の一つに、「コミュニケーション」がありました。多数のプロセスが同時に動く現場では、隣の人が、どんな仕事をどれだけ担当しているかが見えにくい、という課題があったため、仕事を見える化することに取り組みました。
ある現場のモデルチームでは、どの現場にもあるホワイトボードの使い方を工夫することで、各人の仕事量が一目でわかるようにしました。ホワイトボードの使い方を工夫することで、一人が多くの仕事を抱えないよう仕事量の平準化を進めることができました。

ホワイトボードの使い方事例

営業担当者による、①見える化、②目標設定

営業担当者による、1.見える化、2.目標設定の例

電子化・モバイルワーク

名古屋支社の営業モデルチームでは、外出が多く、互いの行動がわかりませんでした。そこで、社内電子システムの行動予定表を活用したところ、課員同士の行動予定が把握でき、計画的な業務シェアが可能になりました。また、社内の重複書類を整理したり、社内会議の開催時間を工夫したりすることで、「働き方さわやかProject」開始前と比べて、お客様訪問時間が平均12%増加、訪問件数は平均25%増加し、より充実した業務を実現することができました。
大阪支社の営業モデルチームでは、モバイル端末を積極的に利用し、移動時間や待ち時間の有効活用を進めています。事務作業のために会社に戻ることがなくなり、業務の効率化を図ることができています。

共有化(集中タイムとバディ制)

総務部では、突発的な業務への対応が課題でした。たとえば、じっくりやりたい業務の途中で電話がかかってきたり、質問されたりすると、集中が途切れて効率が下がってしまうことが課題でした。
そこで、電話や質問に対応しないで、個人業務に集中する「集中タイム」を設け、当番制で実施。さらには、業務内容を共有している同士で「バディ(2人1組)」を組み、固定電話・モバイルフォンともバディに託して業務に集中する方式を取り入れました。
これにより、業務に集中できる時間が増え、「業務の質」が向上。当番制で全員が集中タイムとバディ制を実施したところ、部内全体の業務効率が上がるという効果が出ました。

集中タイム時は、周囲にわかるよう「集中タイム札」を提示
集中タイム時は、周囲にわかるよう
「集中タイム札」を提示

社員の意識改革に向けた活動

管理職の理解促進に向けた取り組み

働き方改革の推進には管理職の理解と意識改革が重要と考え、部長職以上の役職員を対象とした活動報告会や、社外講師による働き方改革に関する講演会、部下の労務管理の実務研修などを行っています。

「当社にとっての働き方改革について」の講義
「当社にとっての働き方改革について」の講義

社員へのさまざまな啓発活動

働き方に対する社員の意識を改革するため、社内掲示板や社内報など複数のツールを活用し、働き方改革の推進状況や活動の参考になる取り組み事例を配信しています。

  • 社内報「さわやか」
    社内報「さわやか」
  • 社内掲示板「さわやかProject通信」
    社内掲示板「さわやかProject通信」
  • 社内Webマガジン「さわやかProject」活動紹介
    社内Webマガジン「さわやかProject」活動紹介

施工現場におけるノー残業デーの拡大

2016年4月から、国内の全事業所とモデル施工現場において、週1回のノー残業デーを実施してきました。当初は難しいと思われていた施工現場においても、所員が互いに業務をサポートし、日替わりで実施するなど運用を工夫することで、延べ229現場において毎週実施しています。

  • 帰宅時間をアピールする工夫
    帰宅時間をアピールする工夫
  • 働き方改革報道ポスター
    働き方改革報道ポスター

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