レジリエンスな
社会への貢献

病院施設

高度医療施設への貢献

国際医療福祉大学成田病院

竣工:2020年2月
延床面積:92,652m2
建物用途:医療施設
所在地:千葉県

国際医療福祉大学成田病院

この施設について

国際医療福祉大学成田病院は、成田国際空港に近接し、国内外の医療ニーズに対応する大学附属病院です。臨床現場としての教育・研究の役割、1万人を超える雇用の創出や若い世代の流入など地域雇用の役割も担っており、新たなまちづくりの核として地域の活性化を図る病院施設です。また、海外の医療機関とつなぐ国際遠隔診断センターや、成田国際空港至近の病原体対策として日本の水際を守る国際臨床感染症センター、がん放射線治療センターなど、高度先進医療から予防医学まで国際水準の医療を提供することで、アジアを代表する国際的な拠点病院を目指す施設です。

新菱冷熱の仕事:空調・衛生設備

新菱冷熱は、642床を有する病院棟、日本最大級の予防医学センターと健康増進センターが入る健診棟、教育研修センターの3棟で、空調換気設備(教育研修センターは衛生設備含む)の設計協力と施工を担当し、合理的で効率的な運用ができる設備システムの設計・施工を心がけました。
デジタル技術を積極的に活用し、設計段階からBIM(Building Information Modeling)を活用することでお客様の変更要望に速やかに対応し、空調設備工事全体の最適化を進めました。収容人員2,000人、天井高約6mの講堂では、CFD(Computational Fluid Dynamics)技術により気流や温度分布をシミュレーションすることで、快適な環境を実現しました。
使いやすさも追求し、感染病床の陰圧室では、差圧の状態をデジタル差圧計で目視できるよう工夫しました。また、病床については、事前にモックアップを製作して、看護師の皆さんの使い勝手などに関するご意見を取り入れました。
施工にあたっては、約1,300台のファンコイルユニット廻りの配管を工場加工することで、高い施工品質と現場作業の省力化を実現しました。施工性の向上と設備の長寿命化に配慮し、冷温水配管には耐食性に優れ軽量な樹脂配管を採用しました。その他、現場の外に資機材のストックヤードを設けて資材管理を容易にし、施工管理班と工程内検査班を分けて組織することで業務の効率化を図るなどして、働き方の向上にもつなげました。

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