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沖縄科学技術大学院大学第4研究棟

竣工:2019年12月
延床面積:18,515m2
建物用途:学校(大学)・研究施設
所在地:沖縄県

沖縄科学技術大学院大学第4研究棟
沖縄科学技術大学院大学(OIST)提供

この施設について

沖縄科学技術大学院大学は5年一貫制の博士課程を置く学際的な大学院大学です。国際的に卓越した科学技術に関する教育および研究を実施することにより、沖縄の自立的発展と、世界の科学技術の向上に寄与するために、日本政府の主導により創設されました。世界レベルの科学的知見の最先端を切り開く研究を行い、次世代の科学研究をリードする研究者を育て、沖縄におけるイノベーションを促進する拠点としての役割を果たしています。
自然豊かな周辺の環境に配慮した機能・デザインの施設で、第1研究棟~第4研究棟は連絡橋または地下通路でつながり、世界50カ国以上から集まっている研究者・学生の方々が行き来しやすい作りになっています。
同大学は、2019年、質の高い論文の割合が高い教育機関について世界の研究機関をランキングする「Nature Index 正規化ランキング」で世界第9位と、日本の教育機関ではトップとなりました。

新菱冷熱の仕事:空調・衛生設備

新菱冷熱は、第4研究棟にて、空調設備・衛生設備の施工を担当しました。3D-CADを活用し、設備各室の仕上色や照明・スイッチ類の配置、実験エリアのメンテナンス動線などを視覚的に示し、お客様とのコミュニケーション・各種確認をわかりやすくすることを心がけました。
大学内の各室は、人感センサーを設置して在室人員の判別を行い、不在時の空調運転の制御を行って省エネルギーを図る仕様になっています。
また、新たな量子物質を原子レベルで探索するために特別に設計されたクラスター化装置のある室では、防振装置の設置、ヒュームフード排気に高速VAVを採用するなどの措置を講じたほか、施設運用後のさまざまなレイアウト変更に対応できるよう、拡張性の高い、配管レイアウトを工夫しました。
熱源システムは電気、ガスの2種類のエネルギー源を使用し、災害による停電時でも運転可能で、信頼性と将来のエネルギー情勢の変化に強いシステムになっている点が特徴です。

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