資源循環型社会への貢献

限りある資源・エネルギーの効率的な利用と、環境上の制約に対応した資源循環型社会の実現が求められています。 過剰な資源消費や廃棄物の排出により、人の生活環境や自然生態系への影響を抑えることが重要となります。 新菱冷熱は、建設副産物の排出抑制やリサイクル、再生可能エネルギーの利用、生態系に 配慮した企業活動などを通じて、資源循環型社会の実現に貢献しています。

建設現場での3R推進

建設現場の3R (リデュース、リユース、リサイクル) の推進は、産業廃棄物の排出抑制を進めるうえで不可欠な取り組みです。新菱冷熱は、施工現場における産業廃棄物の適正な分別回収や、配管等の鉄くずのリサイクルなどを行っています。また、配管やダクトを事前に工場で加工したオフサイト生産の推進や、施工現場に廃棄物を持ち込まない努力も続けています。

コンテナを利用した産業廃棄物の分別収集

広域認定制度の活用

廃棄物の広域認定制度とは、環境大臣の認定を受けた製造メーカーなどが、廃棄される製品を広域的に回収し、廃棄物の減量、適正処理を推進する制度です。
新菱冷熱は、グラスウール保温材の廃材処理にこの制度を活用しています。認定を受けた保温材メーカーと相談して、廃材の処理や引き渡しの方法などを調整することで、容易にリサイクル処理することが可能になりました。これにより、産業廃棄物排出量の抑制と、処分コストの削減にもつながります。このような取り組みは、資源循環型社会の実現に貢献するものであり、今後も積極的に推進していきたいと考えています。

グラスウール廃材の搬出前の状況

プラスチック類の排出削減

プラスチック資源循環の促進は、海洋プラスチックごみの問題や気候変動対策、諸外国の廃棄物、輸入規制の強化などにより、日本における重要な課題になっています。新菱冷熱は、廃プラスチック類の排出抑制を促進するとともに、リサイクル・リユースによる減量化と適正処理を行い、法規制に適切に対応しています。

電子委託契約システムおよび電子マニフェストの活用

廃棄物処理法にもとづいた産業廃棄物の適正処理を進めるため、電子委託契約システムと電子マニフェスト(産業廃棄物管理票)を活用しています。電子委託契約システムは、産業廃棄物処理業者との廃棄物処理委託契約を迅速に締結できるだけでなく、電子マニフェストとの連携により、委託基準違反などの法令違反のリスクを減らすことができます。
現在、ほとんどのマニフェストを電子化しており、これらの電子システムを有効に活用することで、産業廃棄物の管理業務の負担を軽減し、コンプライアンスにも寄与しています。