3次元計測技術
空間を3次元座標データとして
計測する技術により、
施工品質の向上との施工の合理化を実現
レーザー計測・墨出しシステム「3D-MAPS」
建設現場での計測・墨出し作業を半自動化し、作業精度の向上と省力化を実現
建物の施工時には、各設備の位置を計測する作業や、設置位置にマーキング (墨出し) をする作業が必要となります。この作業の精度向上と省力化を実現するのが、レーザー計測・墨出しシステム「3D-MAPS (スリーディー・マップス) 」です。
当社では現場の計測・墨出し作業を1人で簡単かつ正確に行うことを目的として、トータルステーションを利用したシステムを開発しました。従来、トータルステーションの操作には専門の知識と経験が必要ですが、このシステムではタブレットPCを利用した遠隔操作により、簡単にトータルステーションを操作することができます。
特長
- タブレットPCによるトータルステーションの遠隔操作で、計測・墨出し作業を1人で行うことができます。(図1)
- トータルステーションから隠れた計測位置でも、計測ユニット (特許第5044596号) により±5mmの精度で計測ができます。(図1)
- トータルステーションから離れた墨出し位置でも、墨出しユニットにより±3mmの精度で墨出しができます。(図1)
- 「3D-MAPS-Ⅱ」は「3D-MAPS-Ⅰ」が苦手としていた屋外や凹凸面・光沢面への墨出しができます。(図2)
- 計測したデータを当社開発の3次元CAD「S-CAD」に取り込むことができます。(図3)
- S-CADのデータを利用して、墨出しができます。(図3)
図1 レーザー計測・墨出しシステム「3D-MAPS-Ⅰ」の概要
図2 「3D-MAPS-Ⅱ」の概要
図3 3次元CAD (S-CAD) とのデータ連携
メリット
- 建設現場での位置計測・墨出し作業の省力化を図ることができます。
- 高精度な測量機器を利用したシステムのため、正確な計測・墨出しができます。
- S-CADとのデータ連携により、データ処理の手間を削減し、人的ミスを防止します。
- 3D-CADモデルと建物形状との整合が図れるため、BIM (Building Information Modeling) の導入効果が上がります。
3次元レーザースキャナー利用技術
既存建物・設備の形状をスキャニング、3Dモデルに変換することで、高品質かつ高効率な施工を実現
3次元レーザースキャナーは、既存建物・設備の形状を膨大な3次元座標の集合 (点群データ) として計測することができる機器です (図1) 。点群データから正確かつ短期間で当社開発の3次元CAD 「S-CAD」のモデルを構築することで (図2) 、高品質かつ効率的な施工はもちろん、既存設備の運用管理 (ファシリティマネジメント) や工場の生産計画などに活用することができます。
当技術は、「BIMソリューションズ1 スペーススキャニングシステム」として多数の実績を重ね、顧客から高い評価をいただいております。
図1 3次元レーザースキャナーによる計測
図2 点群データから3D-CADモデルを構築
メリット
- 従来の計測方法と比較して、高密度・高精度な計測が可能です。
- 高所の計測も足場、仮設材が不要です。
- 空間全体を計測することができるため、調査の手戻りが発生しません。