感染対策
システム

病原体濃度を低減する空調換気システム

当社では医療施設における新型インフルエンザや結核などの感染対策技術の開発に取り組んでいます。CFD (数値流体シミュレーション) 技術を活用して飛沫核の挙動を解析し、さらに実規模試験による検証を行うことで、最適なシステムを提案しています。

空気感染用漏洩防止装置SEPAREA(セパレア)

医療施設の空気感染の対策法として、前室付き陰圧室が推奨されています。しかし、スペースなどの制約で前室を設置できない場合が多く、課題となっています。
SEPAREA®は、前室を設置することなく、低速の一方向流で病原体の室外漏洩を抑制します(特許第5350344号)。SEPAREA®は、HEPAフィルターを内蔵した吹出ユニット、吸込みユニット、ファンで構成されます。低風速(0.3m/s以下)の一方向流により、陰圧室と廊下の間に清浄度の高い空気の壁を形成し、廊下側の病原体濃度を陰圧室の1/10以下に低減します。

  • 漏洩防止装置のレイアウト (平面)
    漏洩防止装置のレイアウト (平面)
  • 一方向流による遮断効果の可視化実験
    一方向流による遮断効果の可視化実験
    ※ 汚染エリアで発生させた煙を一方向流が捕捉し、
    清浄エリアへの漏洩を防止している様子を天井から撮影

簡易プッシュプル装置による病原体濃度低減技術

診察室でフィルター付吹出口・吸込口をプッシュプル装置として使用する感染対策技術です。診察室の患者をプッシュプル気流の中に入れることで、患者から発生する病原体をプッシュ気流が捕捉し、プル装置のフィルターで除去します。この結果、病原体曝露量がプッシュプル装置を使用しない場合の5%以下になるため、医師の感染リスクが低減します。工事が不要なため、既設の病院にも導入可能です。

  • 簡易プッシュプル装置の概要 (平面)
    簡易プッシュプル装置の概要 (平面)
  • 模擬病原体の捕捉効果の可視化実験
    模擬病原体の捕捉効果の可視化実験
    ※患者の口から発生させた煙をプッシュプル気流が捕捉し、
    簡易プル装置で排気している様子

問診室感染対策技術

患者の咳をスクリーンで遮断し、医師に清浄な空気を供給しながら病原体を排出する感染対策技術です。低風量で安全に問診できるため、パンデミック時だけでなく、通常時の外来でも感染対策効果のある問診室として使用できます (特許第5155358号) 。

  • 問診室の概要 (平面)
    問診室の概要 (平面)
  • 遮断効果の可視化実験
    遮断効果の可視化実験
    ※患者の口から発生させた煙をスクリーンが遮断し、
    気流により清浄エリアへの漏洩を防止している。

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