エアワッシャー (省エネルギー型)
概要
エアワッシャーは、空気中の汚染物質を水で除去すると同時に、加湿を行う装置です。一定の温湿度が要求され、ケミカル成分除去が必要な半導体・液晶工場などの外調機に組み込まれています。しかし、従来のスプレー式のエアワッシャーには、以下のような問題点がありました。
- 設備が大きい
- キャリーオーバーによりカビが発生しやすい
- ポンプ動力が大きい
- 加湿時の予熱が大きい
当社では、独自の加湿材の開発により、これらの問題をすべて解決した滴下式のエアワッシャーを提供しています。また、近年ではエアワッシャーが蒸気加湿の代替として採用されるケースも増加しています。
エアワッシャー外観
性能・特長
プリーツ型加湿材
当社独自開発のプリーツ型加湿材により、省エネルギー・省スペースを実現します。主な特長・性能は下記の通りです (特許第4777946号、第5032516号、第5137878号) 。
- 低圧損
- 高飽和効率
- 水の飛散がない
- コンパクト (厚みが従来比2/3)
圧力損失※1 | 60Pa | |
---|---|---|
飽和効率※1 | 95% | |
ケミカル除去性能※2 | NH4+ | 90%以上 |
SO42- | 90%以上 |
※1 通過風速2.5m/s時の値
※2 当社イノベーションハブ (茨城県つくば市の外気導入) における実測値
当社 | A社 | B社 | ||
---|---|---|---|---|
圧力損失[Pa]※3 | 55 | 102 | 155 | |
飽和効率[%]※4 | >98 | 95 | >98 | |
ケミカル除去性能※4 | NH4+ | >96 | >93 | >95 |
SO42- | 94 | 94 | 92 |
※3 直列2段設置時のデータ
※4 直列3段設置時のデータ
蒸気加湿に替わる省エネルギー加湿装置
冷凍機排熱や生産冷却水などの低温水を利用することにより、予熱に必要なエネルギーをゼロにできますので、蒸気加湿と比べ大幅な省エネルギー・省CO2を実現できます。工事費用を2年で回収することも可能です。半導体工場、美術館・博物館など、広い用途に適用できます。
課題:蒸気加湿は消費エネルギー量が大きくなる。
主な導入事例
- 某液晶工場 (総処理風量:190,000m3/h)
- 某半導体工場 (総処理風量:266,000m3/h)
- 某半導体工場 (総処理風量:135,000m3/h)
- 某研究施設 (総処理風量:9,000m3/h)
- 某半導体開発施設 (総処理風量:135,000m3/h)
- 某液晶工場 (総処理風量:95,000m3/h)