院内の換気をシミュレーションで再現

院内環境をより安全に保つ、
換気の見直しを提案

換気の見える化

「換気の見える化」を目指して

当社の数値流体シミュレーション(CFD)技術は、現状の換気の状態を再現し、院内空気の「よどみ」を見つけて風の流れを明らかにすることができます。この技術でより安定的に空気を入れ替えるリニューアル計画の立案をサポートします。

当社は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に空調技術で貢献できないか、社内で議論を重ね、もっとも効果的な手法として、安定的な換気の提案を進めることにしました。

提案は、営業と設計担当者による「換気見直しチーム」を編成してあたり、全担当者は、新型コロナウイルス感染症の感染経路や空調設備と新型コロナウイルス感染症のかかわりなどに関する知識を事前に学んだうえで、換気の見直し提案を行う体制を整えました。

換気の見直しには、換気の状態を高精度に再現可能な数値流体シミュレーション(CFD)技術を駆使。CFDは、エアロゾル粒子の濃度分布もシミュレーションすることが可能で、病原体などの空気中での挙動を再現できるほか、リニューアル前後の環境改善効果の比較も可能です。

「換気の見える化」の3つの特徴

1院内の換気をシミュレーションで再現数値流体
シミュレーション
(CFD)技術

待合エリアの気流を数値流体シミュレーションで高精度に再現
数値流体シミュレーション(CFD)の魅力
  • 高性能サーバーマシンを用いた解析精度は
    誤差±5~10%以内
  • 実環境を高精度に再現
  • エアロゾル粒子の濃度分布もシミュレーション可能
  • 病原体などの空気中での挙動も再現
  • リニューアル前後の環境改善効果の比較も可能

新型コロナウイルス感染症の拡大により、病院・医療施設内の安全な空気環境を保持することは喫緊の課題となりました。なかでも換気は、感染発生リスクを抑えることにつながるとされ、室内の空気を入れ替えて密閉空間の状態を改善することが推奨されています。換気の見直しをするためには、現状の換気の状態を知る必要があります。

当社の数値流体シミュレーション(CFD)技術は、現状の換気の状態を再現し、院内空気の「よどみ」を見つけて風の流れを明らかにすることができるため、より安定的に空気を入れ替えるリニューアル計画を立てることが可能となります。

CFDとは

CFDは、気流や温度分布などをシミュレーションで再現する技術で、空気環境をわかりやすく見える化できます。
高性能サーバーマシンを用いた解析精度は誤差±5~10%以内と高く、実環境を高精度に再現することができます。エアロゾル粒子の濃度分布もシミュレーションすることが可能で、病原体などの空気中での挙動を再現できるほか、リニューアル前後の環境改善効果の比較も可能です。
当社は、CFDによるシミュレーション解析に30年前から取り組み、解析数は毎年100件以上にもなります。

2空気の出入りをコントロールして安全性を保つ「室圧制御システム」
構築技術

「室圧制御システム」構築技術

室圧制御技術とは、室圧を高くして、室外から汚染物質が流入するのを防いだり、逆に室圧を低くすることで、室内で発生する汚染物質の室外流出を防止したりする技術です。最近の病院・医療施設では、目標の室圧を高い精度で維持することが求められるだけでなく、多数の部屋や通路など、広域を対象にした室圧制御へのニーズが高まっています。

院内の換気を見直す場合、施設全体で調整された室圧バランスが崩れないこと、正常なバランスが維持されていることに注意を払わなくてはなりません。この課題に対し、室圧計算プログラムによって複雑な制御機器の動作を予測することで、安定性の高い室圧制御システムの調整をスムーズに行うことができます。施設の一室を陰圧化するようなニーズにも、室圧バランス調整含めて対応することができます。

当社では、複雑な室圧制御システムを的確につくるためのシミュレーションプログラムを開発しています。

3「換気の見える化」を通したご提案感染症対策の
トータル
プランニング

当社は、CFDや室圧制御システムの構築技術のほか、次のような感染症対策の装置や技術があり、これらによるトータルプランニングもご提案しています。

診察室用簡易プッシュプル装置
(クリーンパーティション)

診察室にクリーンパーティションを設置し、患者から発生する病原体を気流で捕捉し、HEPAフィルタで除去します。
装置の設置によって、病原体曝露量が5%以下に抑えられるため、医師の感染リスクを低減できます。工事が不要で既設の病院にも導入可能です。

  • 病原体曝露量を5%以下に抑制
  • 医師の感染リスク低減
  • 工事不要で既設の病院にも導入可能

問診室感染対策技術

医師と患者をスクリーンで遮断し、医師側に清浄な空気を供給しながら病原体を室外に排出・除去する感染対策空調システムです。
安全性の高い問診ができるため、パンデミック時だけでなく、通常時の外来でも感染対策効果のある問診室として使用できます。

  • 安全性の高い問診が可能
  • 通常時の外来でも感染対策効果のある問診室として使用可能

陰圧室用漏洩防止装置「SEPAREA®

「SEPAREA®(セパレア)」は、病室と廊下の間に、0.3m/s以下の低風速で水平な一方向流の空気を流すことで、病原体の流出入を防ぐ感染対策技術です。
「SEPAREA®」は、病室と廊下の間に前室が設置しにくいケースでも、病室への病原体の流出入を防止することができます。「SEPAREA®」の導入により、清浄エリアの病原体濃度を汚染エリアの1/10以下に維持できます。

  • 病室と廊下の間に前室が設置しにくいケースでも、病室への病原体の流出入を防止
  • 清浄エリアの病原体濃度を汚染エリアの1/10以下に維持

病原体温度分布のCFD解析結果

ベッド中央での鉛直断面
(ドア解放30秒後)

病原体温度分布のCFD解析結果

ホルムアルデヒド除去システムで
病理検査室の安全性を高めることも

人体に有害なホルムアルデヒドを空気の流れで排出して安全性を高めます。排出したホルムアルデヒドは装置で除去処理します。
大型の装置・ダクト、大風量のファンを必要としないため、広い作業空間を確保し、また作業者間の良好なコミュニケーション環境を実現します。

ホルムアルデヒド除去システム

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