オイルミスト対策提案システム
「ミストマイスター®

オイルミスト対策をCFD解析で

工場内の製作工程で発生するオイルミストは、作業者の健康状態や製品の歩留まりを悪化させる要因となります。工場内のオイルミスト対策として、オイルミスト除去装置の設置や外気導入が考えられますが、その効果を充分に得るためには、機器の設置場所や外気導入量が適切であることが重要です。

オイルミスト対策案の効果を事前に検討するには、CFD解析によるオイルミスト濃度分布予測が有効ですが、オイルミストは揮発やミスト液状粒子の結合による粒子数の増減が発生し、CFD解析に必要なオイルミスト発生条件を特定することが困難でした。

そこで新菱冷熱では、ミスト粒子数の増減状況を実測で把握し、オイルミストの揮発・結合による増減が収束する位置での濃度分布からオイルミストの疑似的な発生量をモデル化することで、CFD解析を用いてオイルミスト対策の検討を行う技術『ミストマイスター®』を開発しました。

適用事例

Step1 オイルミスト測定位置
オイルミスト測定位置
Step1 オイルミスト測定器
Step1 オイルミスト測定器
Step2.現状のオイルミスト濃度分布 (DFD)
Step2.現状のオイルミスト濃度分布 (DFD)
Step1. 現地測定
現地にてオイルミストの発生源を特定し、発生源周辺のオイルミスト濃度を詳細に測定します。
Step2. オイルミスト発生量のモデル化
現地測定結果を用いて、オイルミスト液状粒子の増減を考慮した発生量をモデル化します。また、モデル化したオイルミスト発生量を用いてCFD解析を実施し、現状のオイルミスト濃度分布との整合性を確認します。

Step2 実測値とCFD解析結果の比較

また、モデル化したオイルミスト発生量を用いてCFD解析を実施し、現状のオイルミスト濃度分布との整合性を確認します。

Step3. CFD解析を用いて対策案を検討
オイルミスト対策案を立案し、CFD解析にて対策案の効果検討を行います。このCFD解析では、Step2でモデル化したオイルミスト発生量を計算条件として使用します。
  • Step3 対策案空調システム
    Step3 対策案空調システム
  • Step3 対策案のオイルミスト濃度分布(CFD)
    Step3 対策案のオイルミスト濃度分布(CFD)
Step4. 対策案実施後の検証測定
改善対策実施後にも測定を行い、対策前後を比較することでその効果を検証します。

ページトップへ