ZEB
(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)

2015年に採択されたパリ協定において、日本は温室効果ガス排出量を2030年度に2013年度比で26%削減することを目標としました。その実現のため、「建築物については、2020年までに新築公共建築物等で、2030年までに新築建築物での平均でZEBを目指す」とする政策目標が設定されました。
新菱冷熱は、ZEBの実現を目指すお客様に対して、相談窓口を設け、業務支援を行う「ZEBプランナー」に登録されました。ZEBプランナーとして、ZEBの実現と社会の低炭素化に貢献していきます。

ZEB (ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)

ZEB (ネット・ゼロ・エネルギー・ビル) とは

ZEBは、省エネルギー対策や自然エネルギーの活用により、年間の一次エネルギー消費量ゼロを目指した建築物です。国の地球温暖化対策計画では、事務所ビルや商業施設などの建物においてエネルギー起源CO2排出量を、2013年度比51%削減する目標が設定されており、建物でのエネルギー消費量を大きく減らすことができるZEBの普及が求められています。

ZEBの定義

名称 基準値からの削減率 創エネの形態 計算方法
創エネ除く 創エネ含む
『ZEB』 50%以上かつ 100%以上 自家消費分に加え売電分も対象 (設置場所は敷地内) 「建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令」 (平成28年経済産業省・国土交通省令第1号) またはこれと同等の方法による計算で、「その他負荷」を除き設計時で評価する
Nearly ZEB 75%~100%未満
ZEB Ready 50%~75%未満
ZEB Oriented 建物用途 事務所等、学校等、工場等 40%以上 延床面積10,000㎡以上の建物が対象。
規定された省エネ量+未評価技術の導入が必要。
ホテル等、病院等、百貨店等、飲食店等、集会所等 30%以上
※ 省エネ効果は認められているが、ZEB評価プログラムにおいて現時点では評価されていない技術。

ZEBプランナー

新菱冷熱は、2018年に一般社団法人 環境共創イニシアチブ (SII) の「ZEBプランナー」に登録し、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の実現を目指すお客様に対して、ZEBプランナーとして、ZEBや省エネ建築物への業務支援を行っています。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、国の「第6次エネルギー基本計画」が決定し、ZEBの普及促進も大きな役割を期待されています。新菱冷熱は、「2025年度に、設計業務およびコンサルティング業務の50%以上をZEB対応とする」ことを目標に、ZEBプランナーとして、多面的な視点からお客様のニーズに合ったご提案を行っていきます。
※2022年度実績:18.2%(ZEB水準を含む)

ZEB

【ZEB相談窓口】
新菱冷熱工業株式会社 技術統括本部 品質・環境管理部
TEL 03-3357-2052
Mail tao.mi@shinryo.com

【ZEBプランナー登録番号・種別】
番号:ZEB30P-00013-PGC
種別:設計、コンサルティング

省エネへの取り組み

新菱冷熱自社ビル省エネeco化プロジェクト

長年培ってきた技術・ノウハウを結集して、1970年竣工の本社ビルを、省エネルギーと快適性を両立した建物に改修しました。計画当初は、改修後5年目の2016年度に1次エネルギー消費量削減率40%、CO2排出量削減率37% (2009年度比) を達成するという目標を掲げましたが、継続的な運用改善に取り組んだ結果、1年前倒しして、改修後の運用4年目で目標を達成することができました。
なお、当プロジェクトの計画通りに、省エネ改修によって本社ビルは、CASBEE-改修による建築物の総合環境性能評価でSクラスを認証取得しました (有効期限:2014年9月)。

主な導入技術

ZEB

年間エネルギー消費量と年間CO2排出量の推移

1次エネルギー消費量

1次エネルギー消費量

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