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2024.2.20農水省の実施施策「『動物用食べるワクチン』の開発による
感染症対策の強化」を共同受託

当社は、内閣府の「研究開発とSociety5.0との橋渡しプログラム(programs for Bridging the gap between R&D and the IDeal society (society5.0) and Generating Economic and social value。以下、BRIDGE)」において、令和5年度BRIDGEのうち農林水産省の実施施策「『動物用食べるワクチン』の開発による感染症対策の強化」(以下、本プロジェクト)を、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下、農研機構)らと共同で受託しました。

本プロジェクトでは、カイコの高いタンパク質合成能力とシルクの難消化性を利用した有効性の高い動物用経口ワクチンの「素材等の開発」および「投与技術の開発」を行い、令和7年度までに加工体制、大量生産体制を整備し、ワクチン投与のプロトコルを策定することを目指します。

当社は「スマート養蚕技術」を確立し、養蚕を新たな物質生産系のための工業システムへと生まれ変わらせる取り組みを行っています(※1)。
2021年から、内閣府の官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)「動物用医薬品をターゲットとしたバイオ製剤供給技術の開発」に農研機構らと共同参画し、効率的に繭を2mm角程度に裁断する装置を開発しました(※2)。この成果を活かして、本プロジェクトでは繭の粉砕・加工技術の検討を担当します。

※1:当社の取り組みはこちらをご覧ください。
https://www.shinryo.com/news/20220228.html

※2:研究成果報告はこちらをご覧ください。
https://www8.cao.go.jp/cstp/prism/seika/bio_r4/bio_07.pdf

【「動物用食べるワクチン」の研究開発の背景】
近年、動物の感染症は世界各地で急増していて、その影響は豚・鶏・牛などの動物種を問わず、地域や国を超えて顕在化しています。また、人獣共通感染症の拡大も懸念され、これらの諸課題に適切に対応するには、人の健康・動物の健康・環境の保全について持続可能なバランスと最適化を目指した統一的な取り組みの重要性が指摘されています。
一方、動物・人での細菌感染症の治療や魚の養殖での抗菌剤使用を原因とする薬剤耐性菌の出現が社会的な問題となっており、感染症対策における抗菌剤使用量を減らすため、安全で有効性の高いワクチンが求められています。
加えて、現行ワクチンのほとんどは注射による接種が必要なため、作業者の手間や安全性、さらには動物福祉の観点から、畜産・水産・獣医療の現場では経口摂取が可能なワクチンの開発が求められています。

詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/bridge/2023bridge.html

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