ニュース
2022.7.28「令和4年度ヒートポンプ・蓄熱システム運転管理等の改善事例」で、「最優秀賞」を受賞
7月20日、一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター (以下、“財団”という)が主催する「令和4年度ヒートポンプ・蓄熱システム運転管理等の改善事例」表彰式が行われ、株式会社東武エネルギーマネジメントと当社で実施した「無薬注型防食システム導入による蓄熱槽水の水質改善」が「最優秀賞」を受賞しました。
本賞は、ヒートポンプ・蓄熱式空調システム(以下、”蓄熱システム”という)の運転管理・運用・設備の改良などにより改善効果があった事例の中から、その開発や改善プロセスにおける努力に対して財団が評価、表彰するもので、それにより蓄熱システムの環境性、省エネルギー、経済性等の一層の向上に資することを目的としています。
東京スカイツリー®地域熱供給施設では、保有水量約7,000トンの大容量水蓄熱槽を設置しています。この蓄熱槽水は、消防水利指定を受けるとともに、地震等の災害時に地域住民の生活用水として提供する協定を墨田区と締結しています。このため、空調用配管の腐食対策を行う際に、化学薬品を蓄熱槽水に添加することができませんでした。株式会社東武エネルギーマネジメントと当社は、当社開発の無薬注型防食システム(Corro-Guard®)※を同施設に導入し、約3年間その効果を検証しました。その結果、蓄熱槽水の水質は、腐食性から防食性に改善されました。また、配管系の腐食が抑制されたことで、ヒートポンプが緊急停止するトラブルの解決、チューブ清掃回数の削減、運転効率の向上など、予想以上の効果も確認されました。
これらの成果が高く評価され、本表彰において10年ぶりとなる「最優秀賞」の授与に至りました。
※無薬注型防食システム(Corro-Guard®)https://www.shinryo.com/tech/corro_guard.html