環境マネジメント
システムの
取り組み事例
営業・設計における環境負荷低減の取り組み
営業・設計では、気流やエネルギーのシミュレーション技術を活用し、お客様に対して省エネルギーシステムや高効率機器の採用など、環境に配慮した提案を積極的に行っています。また、エネルギーマネジメント技術の活用により、お客様の設備システムの省エネルギーをサポートし、CO2排出量の低減を推進しています。
取り組み事例
最適運転支援システムの提案
空調設備の稼動実績および気象予報から、翌日の空調エネルギー需要を予測し、コスト・省エネルギー性などが最適となる運転計画を立案し、ガイダンス表示する最適運転支援システムの提案を推進しています。某大規模ビルでは、このシステムの導入や各種調整により、エネルギー消費量が約6%削減されました。
最適運転支援システムのイメージ
CFDによる省エネルギー提案
CFDを用い、最小のエネルギーで、最適な温度、湿度、清浄度などを実現する空調システムを提案します。
CFDによる環境の見える化
設備システムのエネルギーマネジメント提案
設備システムのエネルギー消費量を見える化し、設備の性能を評価します。実際の運転状況をもとに、最適な運転方法やさらなる省エネルギー化の提案を行います。
エネルギー消費量の見える化
施工における環境負荷低減の取り組み
建設現場では、ICT技術を活用して施工の効率化を図り、CO2排出量を削減しています。また、廃棄物の3Rに積極的に取り組み、現場の環境負荷低減を推進しています。
取り組み事例
BIMを活用したスペースマネジメント
建築意匠、構造、設備それぞれの3次元モデルを統合することで、完成イメージを事前に確認でき、施工中の手戻り作業をなくすことができます。
たとえば、熱源機器などの搬入、組み立ての手順をアニメーションで確認し、搬入時の危険ポイントを事前に把握することで、安全で効率の良い作業を可能にします。
完成イメージの事前確認
搬入シミュレーション
スペーススキャニングシステム
3Dレーザースキャナを用いて、既存の建築設備を3次元座標点の集合 (点群データ) としてデータ化することで、短期間で既存の設備に忠実な3次元モデルを作成することができます。
3Dレーザースキャナにより計測した
点群データ
点群データをもとにした3次元モデル
建設現場での3R推進
建設現場の3R (リデュース、リユース、リサイクル) の推進は、産業廃棄物の排出抑制を進めるうえで不可欠な取り組みです。新菱冷熱は、施工現場における産業廃棄物の適正な分別回収や、配管等の鉄くずのリサイクルなどを行っています。また、配管やダクトを事前に工場で加工したりオフサイト生産を進めるなどして、施工現場に廃棄物を持ち込まない努力も続けています。
「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」への対応としては、他の廃棄物との分別処理の徹底や省梱包、通い箱の利用などを推進し、施工現場での廃プラスチック量の削減を図っています。また、使用期限が過ぎたヘルメットを回収し、リサイクルセンターで分別・粉砕後、セメントを製造するための燃料にするサーマルリサイクルを活用しています。サーマルリサイクルで発生した焼却灰は、セメント原料の一部として再生利用 (マテリアルリサイクル) されます。
コンテナを利用した
産業廃棄物の分別収集
電子マニフェストシステム
廃棄物処理法にもとづく適正処理が必要な産業廃棄物については、電子マニフェスト(産業廃棄物管理票)を利用して、処理状況を管理しています。電子マニフェストシステムは、産業廃棄物の管理を確実に行うとともに、業務の負担軽減にも有効なシステムです。2022年度には、全マニフェスト交付件数の98%を、電子マニフェストで対応しました。
※電子マニフェストシステム:マニフェスト (産業廃棄物管理票) 情報を電子化し、排出事業者、収集運搬業者、処分業者の3者が情報処理センターを介したネットワークでやり取りするしくみ。
環境に関する社員教育
新菱冷熱では、さまざまな環境教育を実施しています。カーボンニュートラルをテーマにしたeラーニングや、石綿事前調査結果報告制度に関する教育などを開催し、SDGsへの意識の向上と、環境関連法規制への理解の促進を図っています。