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2021.2.17研究開発報告会「つくばフォーラム2021」を開催
経営的視点から研究開発の成果と今後の方向性を確認

当社は、2021年2月16日、当社の中央研究所※1と国内外の拠点をオンラインシステムでつなぎ、中央研究所活動報告会「つくばフォーラム2021」を開催しました。
つくばフォーラムは、研究開発力および研究開発成果の事業還元力を強化するため、2010年から毎年開催している報告会です。新菱グループの経営陣が一同に会し、経営的視点から研究開発成果を確認し、今後の方向性を議論する場として継続しています。
11回目の開催となる今回は、オンライン開催となり、160名以上が参加。研究開発成果の報告および実験施設のリモート見学会では、次世代の建設に活用できるデジタル技術研究と実現場に導入された開発品の性能検証結果などに関する報告が行われました。
経営陣からの講評では、経営陣と研究者との活発な意見交換を通して相互理解が深まったほか、経営的視点および当社のSDGs重要課題※2の視点でも、研究開発の方向性を確認しました。また、研究開発成果の展開方法についても議論しました。

●主な報告内容

(1)AIを活用した熱源制御システム -運用実績と今後の展望-
熱供給事業者や中央式熱源を有する施設では、高度な省エネルギー性能の実現と将来的な運転監視員不足の課題を抱えています。この課題解決のニーズに応えつつ、省エネルギーと自動運転を両立させるシステムの開発について報告しました。

(2)既設地域冷暖房施設への「無薬注型防食システムCorro-Guard®」の導入
当社が2017年に開発した「無薬注型防食システムCorro-Guard®(以下、Corro-Guardという)」は、①防錆剤だけでは対応困難な局部腐食の発生リスクを低減する、②溶存酸素計と腐食センサを用い、“腐食の見える化(予知保全)”を実現する、③防錆剤を使用しないため環境にやさしい、という特長を持っています。本報告会では、Corro-Guardを東京スカイツリー®地域熱供給施設(冷温水の保有水量7,000tonの大規模既設建物)に導入した事例と今後の展開について報告しました。

その他、CO2排出抑制技術、CFDを用いた流体音解析技術の研究、振動測定技術を利用した回転機器の劣化診断技術など幅広い分野に対する取り組みの報告が行われました。

当社は革新的な環境創造技術と高度な施工技術により、お客様の満足度向上に努めていきます。また、建築設備の最適なライフサイクルマネジメントを通して、持続可能な社会の実現と地球環境の保全に貢献します。

※1当社の中央研究所では、あらゆる分野の空間創造に関わる基礎研究と開発を行っています。
1970年に東京都品川区に開設した「技術研究所」が前身であり、その後、1990年に茨城県つくば市に移転し「中央研究所」に改称しました。開所30年を迎え、次世代環境技術の研究開発拠点として再構築を計画中です。

※2当社はSDGsの考え方に賛同し、次の4つの重要課題を公表しています。「重要課題1 脱炭素化社会への貢献」、「重要課題2 レジリエンスな社会への貢献」、「重要課題3 安全で高効率な業務プロセスの実現」、「重要課題4 さわやかで創造性に富んだ環境づくり」


    • (a)中央研究所で実施した
      Corro-Guardによる腐食試験の結果
      (SGP白、32A、約1年後の防食効果)

    • (b)東京スカイツリー®地域熱供給施設に
      導入したCorro-Guardの外観

    写真 「無薬注型防食システムCorro-Guard®

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