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省エネeco化プロジェクト 運用実績
本社ビル省エネ改修工事は、2011年9月に竣工し、その後、プロジェクトの効果検証と省エネ率40% (初年度32%) の達成に向けた 継続的な運用改善に取り組んでいます。ここでは、竣工後1年間 (2011年10月~2012年9月※) の運用実績 (速報値) を報告します。
※各設備の調整期間を含みます。
エネルギー消費実績
<建物全体一次エネルギー消費量と省エネ率>
一次エネルギー消費量は、改修前に対して18~40%削減されています。
<用途別 エネルギー消費量構成比>
サーバーエネルギー以外の全項目でエネルギー消費量が削減され、
年間のエネルギー消費量は約31%減となりました。
熱源システムの運用実績
<冷房期 熱源システム運転実績>
<暖房期 熱源システム運転実績>
熱源エネルギーにおける太陽熱エネルギーの寄与率は、
冷房期:3%、暖房期:5%でした。
今後さらに高効率な熱源運用を目指し、継続的な改善を図ります。
空調システムの運用実績
<夏期 執務室温熱環境測定>
スパン毎の温度制御により温度ムラの少ない環境が実現されています。
<夏期 執務室温熱環境に関するアンケート調査>
Q. 湿度の感じ方はいかがですか?
約6割が適当との回答でした。
室内28.0℃設定であっても除湿不足の不快感が軽減されていることが確認できました。
Q. 温熱環境は全体としていかがですか?
クールビズ環境であっても約4割が「快適」との回答でした。
Q. 執務室の居心地は改修前に比べて良くなりましたか?
約7割が改修前に比べて快適性が向上したとの回答でした。
熱負荷削減の効果
<高効率照明システムによる熱負荷削減>
LED照明および高効率Hf照明の導入により、照明電力量は大きく削減されています。
LED照明 改修前推定比 51~60%削減
高効率Hf照明 改修前推定比 36~45%削減
<二重サッシ設置による熱負荷削減>
二重サッシ
シングルサッシ
※2012/3/4 20:00測定 外気温度:6.4℃
室内側の窓表面の温度を測定した結果、
二重サッシ表面と外気との温度差:9.1~10.1℃
シングルサッシ表面と外気との温度差:4.7~ 5.2℃ であり、
二重サッシによる窓面の断熱強化の効果が確認されました。
運用管理システムの運用実績
<夏期のS.E.O.C.による空調の申請状況と申請に対する執務者の評価>
※『S.E.O.C. (Smart Eco Office Controller』 とは自席PCから空調・照明の設定・操作や会議室予約ができ、さらに設備運転状況やエネルギー使用状況の見える化を実現したアプリケーションです。
「涼しく」→ 10分間 設定温度を-2.0℃
「とても涼しく」→ 20分間 設定温度を-2.0℃
Q. 申請に対して空調設備が要求に応えていると感じますか?
6割以上が要求に応じたと回答しています。
自身の意思で空調操作を行うことで適度な快適感を得ていることがわかります。
<S.E.O.C.による省エネ意識向上効果>
Q. 室内の温度・湿度の状態やエネルギー使用状況が見られることで省エネ意識が向上していますか?
省エネ意識が向上したという意見が8割以上であり、システムの有効性が確認できました。