PROJECT STORY 02 空調設備の力で、
日本のものづくりを
支える。

半導体製造装置メーカー向けクリーンルーム新設プロジェクト

PROLOGUE

日本のものづくりにおいて大きな強みとなっているのが精密機器分野だ。その製造には、高清浄な空間を実現するクリーンルームが欠かせない存在となっている。新菱冷熱は、これら産業空調の領域においてトップクラスの技術力を誇る。そうした中、ある半導体製造装置メーカーが新しい製造拠点を立ち上げる案件が急速に動き始めた。大規模なクリーンルームを短工期で新設するプロジェクト。お客様の信頼に応えるために、そしてトップランナーとしての誇りをかけて、精鋭たちの挑戦がはじまった。

  • 「H.T.」の写真

    MEMBER 01

    設計

    設計

    H.T.

    首都圏事業部
    設計一部設計三課 課長
    1999年入社
    工学部 機械工学科卒

  • 「Y.M.」の写真

    MEMBER 02

    技術

    技術

    Y.M.

    首都圏事業部
    技術四部技術三課 課長
    1993年入社
    工学部 建築学科卒

  • 「J.H.」の写真

    MEMBER 03

    営業

    営業

    J.H.

    首都圏事業部
    営業二部営業一課 課長
    1995年入社
    人間科学部卒

CHAPTER 01

今回のプロジェクトの経緯を
教えてください。

「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真
「H.T.」の写真
今回のプロジェクトが動き始めたのは昨年の秋のことでしたね。
「Y.M.」の写真
そうですね。私自身はこのお客様と関わるようになったのは、2019年のクリーンルーム新設工事からだと思います。
「J.H.」の写真
このお客様とのお付き合いが始まったのは、2006年に受注したクリーンルームの新設工事からです。この案件は私が営業として担当しました。当時、クリーンルームをはじめ産業空調の分野では新菱冷熱は実績もまだ少なく、苦戦しながらも獲得した案件でした。
お客様とはその後も継続的にお付き合いを続けることができ、その間に当社の技術力も格段にアップしました。やがてお客様が半導体の増産を計画することになり、2018年、2019年と連続して新設工事を受注することになったのです。
「H.T.」の写真
私が設計担当としてY.M.さんとチームを組むことになったのも3年前の案件からですね。
「J.H.」の写真
新菱冷熱の中でもトップクラスの技術を持つY.M.さんとH.T.さんが加わってからチーム力が格段に強まり、お客様からの信頼も高まったように感じています。
「Y.M.」の写真
ありがとう。でも、今回のプロジェクトは技術的になかなか難しかったよね(笑)。
「J.H.」の写真
最終的には競合他社数社によるプレゼンになったのですが、要件仕様の厳しさに途中で提案を断念した会社もあったようです。ですが当社には、これまでのお客様との信頼関係もありますし、業界トップクラスの技術力を持つプライドもある。私は、「新菱冷熱がやらないで誰がやるんだ!」という気持ちで臨んでいました。

CHAPTER 02

プロジェクトの概要とメンバーの
役割を教えてください。

「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真
「J.H.」の写真
今回のプロジェクトは、私が営業グループのリーダーとして全体を統括し、H.T.さんが設計担当、Y.M.さんが現場代理人として現場の所長を担うチームでした。
「Y.M.」の写真
工事概要としては、お客様が半導体製造装置を増産するための既存工場の建屋全ての全面改修工事です。製造した製品を出荷前に検査するためのクリーンルームを新設するものでした。
「J.H.」の写真
2006年に初めて受注したクリーンルームでは温度調整の要求仕様が±0.05度でしたが、今回の工事からはそれが±0.025度と高まった。しかも今回の案件では建築面積が約5,000㎡と大きく、空調だけでなく電気、建築内装まで担う大規模プロジェクトとなりました。
「Y.M.」の写真
それでいて与えられた工期は8カ月間。一般的な感覚では、あと3カ月間は必要な規模です。
「J.H.」の写真
提案に向けてプロジェクトが動き出したのは昨年の10月。営業としては、お客様と頻繁に打ち合わせしながら、総合的な戦略を立てていきました。
「Y.M.」の写真
この提案の段階で、技術側の主役となったのは設計を担当したH.T.さんですね。
「H.T.」の写真
現地調査を行って設計を進め、それと並行してコストの算出を行いました。プロジェクトの全体像が見えてくるにしたがって、「ぜひ受注したい、しかし、受注したら大変なプロジェクトになるぞ……」という思いでした。
「J.H.」の写真
そしてお客様から受注の知らせを受けたのが昨年末。もちろん嬉しかったですが、同時に気が引き締まる思いでした。すぐに2人に知らせましたね。
「Y.M.」の写真
J.H.さんから知らせを聞いた時は「ついに来たか!」という気持ちでした。
「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真 「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真

CHAPTER 03

もっとも高いハードルは
どこにあったのでしょうか?

「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真
「H.T.」の写真
そして年が明けて、本年1月末に工事がスタートします。しかし、実際に現場での本格的な工事が始まったのは3月末ですね。この間の2カ月、私は施工に向けての詳細設計を進めていました。
「J.H.」の写真
Y.M.さん、現場での施工がピークを迎えたのはいつ頃でしたか?
「Y.M.」の写真
私の感覚ではずっとピークだったような感じがありましたね(笑)。通常の工事では竣工に向けて比例的に作業量が増していくのですが、今回はそれが二次曲線のような勢いでした。ピークは6〜7月でしょうか。これまでの経験では大規模な工事といっても、延べで1日100人ほどの作業員で対応してきましたが、今回のプロジェクトでは最大で300人近くに達しました。
さらにコロナ禍という環境だったことも苦労しました。1日の施工サイクルを2部制にして昼休みや休憩時間を分散させるなどの工夫を行いました。これほど短工期の現場ですから、現場を統括する現場代理人として調整しなければならないことは数限りなくありましたね。それでも空調や電気、建築それぞれのリーダーを担ってくれた施工管理の社員、さらに協力会社の作業員の方々が一丸となって新菱冷熱らしいチームワークで乗り切ることができたと感じています。
「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真 「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真

CHAPTER 04

ついに竣工を迎えて、
どのような気持ちでしたか?

「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真
「Y.M.」の写真
そうこうしているうち瞬く間に竣工予定の8月がやって来て、試運転が始まり、再び設計のH.T.さんに活躍してもらうことになったわけです。
「H.T.」の写真
通常は、施工がはじまると設計業務は一段落するものなのですが、今回のプロジェクトでは試運転が重要となることもあり、ずっと携わり続けました。定例ミーティングにも毎週参加していましたしね。このミーティングには営業担当もずっと加わり、まさに設計、施工、営業が三位一体となったプロジェクトだったと感じます。
「J.H.」の写真
営業としては、受注して仕事が完了するわけではなく、工事の期間中も継続してお客様との交渉を行っていましたね。
「Y.M.」の写真
工期末は8月末と設定していましたが、試運転が始まったのは、ぎりぎりのお盆休み明けからでしたね。
「H.T.」の写真
私としては、試運転で調整を重ね、温湿度や清浄度など厳しい条件をクリアできた瞬間が今回のプロジェクトのハイライトでした。
「J.H.」の写真
その後、9月末に竣工を祝う式典を催しました。私はこの式典の企画や開催の段取りを任され、最後まで走り回っていたことが印象深いです(笑)。竣工式で皆の笑顔を見て、安堵するとともに達成感がじわじわこみ上げてきました。

CHAPTER 05

この経験を、今後どのように生かしていくのでしょうか?

「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真
「Y.M.」の写真
今思い出してみると、私もあの竣工式は感慨深かったです。「やっとここまで辿り着けたか……」という感じでした。それに改めて新菱冷熱のチーム力の凄さを実感しました。皆で力を合わせれば、必ず達成できるものなのだなと。
「H.T.」の写真
新菱冷熱の総合力を再認識したのは私も同じですね。このように蓄積してきた技術力をいかに若手に伝えていくかが、これからの私たちの大きな役割だと感じています。
「Y.M.」の写真
その大切さは私も考えています。今回の工事では、設備ばかりでなく電気、建築も含めトータルに対応できた。その経験は、私にとっても非常に価値のあるものでした。
「J.H.」の写真
このような大規模プロジェクトを技術や営業が連携して獲得し、困難を乗り越えながら突き進んでいく一体感は、新菱冷熱ならではの醍醐味ではないでしょうか。今回のプロジェクトで私たちが得た達成感を若手社員たちにも経験してもらえるように、新菱冷熱の活躍フィールドをさらに広げていきたいですね。
「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真 「H.T.、Y.M.、J.H.」の写真

RECOMMENDED CONTENTS

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PROJECT STORY 01

独創の技術で、
省エネルギー性能を追求する。

変風量コアンダ/
ダイナミックレンジ放射空調システム開発プロジェクト

ENTRY

SPECIAL
DNA ~私たちが向き合うもの~
PROJECT STORY 01
~独創の技術で、省エネルギー性能を追求する。~
PROJECT STORY 02
~空調設備の力で、日本のものづくりを支える。~
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