PERSON 05
電気計装
T.A.
電気計装事業部 技術一部
2022年入社
電気システム技術科卒
PROFILE
大学では、自動制御や電子・電気回路をはじめ電気全般を学んだ。就活の際、その知見を活かそうと考えた先が建設業界だった。規模の大きなものづくりへの興味に加えて、建物の快適性や利便性の実現のカギを握るのが「電気」だと考えたからだ。新菱冷熱は他社に比べて、充実した研修制度、人材育成に力を注いでいる点に魅力を感じ入社を決めた。
現在の仕事について
私が現在担当している電気計装の「計装」とは、制御を行うための計測機器や制御機器を装備することを意味します。こうした制御システムを構築するための施工管理が私の役割です。制御対象は空調設備。現在、オフィスビルや商業施設、病院、教育・研究施設等の多くの建物の空調は自動制御されています。建物内の空調・熱源設備を自動で制御・管理することで室内の快適性を高めるだけでなく、建物のエネルギー消費を最適化し省エネ化も実現します。制御するのは温度、湿度、流量、圧力などで、これらをセンサーなどで感知し、予め設定された数値に自動的に調整。室内の快適性維持には不可欠なシステムと言えます。
私は協力会社を指揮して現場を動かす役割を担っていますが、より重要なことは、工事が始まる前に設計図を読み込んで、制御が成り立つかどうか、あるいは最適な制御のためにはどのような方法・施工が相応しいか等々の十分な検討を行うことです。工事前の事前準備・段取りに力を入れ精度を高めることが重要で、これが施工や制御の良し悪しを決めるといっても過言ではありません。図面通りに施工すればいいのではなく、最適制御を追求することがこの仕事の難しさでもありますが、そこに技術の面白さややりがいもあります。
印象に残っている仕事
私が最初に担当した現場は、大学の研究施設でした。偶然にも、新入社員時の研修で経験した現場。右も左もわからない中、先輩の指導のもとで実務を覚えていきました。この現場は工事の初めから、最後の試運転まで関わり、竣工に立ち会うことができました。電気計装工事の一連の流れを経験することができ、多くのことを吸収できた現場です。そして、実際に機器が作動し、要求されるシステムが確立されたのを目の当たりにして、感動に近いものを覚えました。「電気計装は面白い」、この実感が今の私の礎になっています。
入社3年目には、若手ながらも初めて現場代理人を任されました。既存の空調制御システムに除湿制御を付加する比較的小さな物件でしたが、お客様への工事内容説明、工程作成やコスト管理など、現場代理人の業務を経験できたことは、自身にとって大きな糧となるものでした。早い段階で現場代理人としての知見を吸収したこと以上に、施工管理という仕事への責任、その自覚が強くなったと感じています。
工事は冬の間に行いましたが、実際の湿度制御を確認する時期は湿度の高い夏になります。果たして上手く動くかどうか、緊張感を持って夏を迎えましたが、制御システムが確実に動いたのを確認できたとき、大きな達成感がありました。
仕事の流儀、今後の目標
常に意識しているのは、制御の目的です。なぜ、この空調システムを導入するのか、設計者はどのような意図でこの設計図を描いたのかを理解した上で、室内用途に適した制御システムを構築・提案したいと思っています。
現在4カ所の現場を担当していますが、その一つに病院があります。病院では単に快適性を実現するだけでなく、細菌やウイルス等への対応のために、病院特有の吸気と排気のバランスを取る制御が求められます。施工現場では、建築会社や他設備会社と協働して建物をつくり上げていくことになります。スケジュールや設計等で、それぞれの主張がかみ合わないことも多々ある中、密にコミュニケーションを取ってお互い理解し合い、病院に必要な環境・機能を満たすことを目的に、最適な着地点を見出すことを心がけています。
これからも、知識を吸収し経験を重ね、個々の建物の制御の目的を追求・把握していく中で、お客様の要望に応じた的確な制御システムの構築・提案ができるようになると思っています。手応えのある大きな建物に携わりたいとも思いますし、自分自身の提案で、現場が動き、制御システムが確立するような物件を数多く手がけていきたい。そして電気計装のプロと周囲から認められる人材に成長することが目標です。
8:30
出社
メールの確認、一日の予定確認
9:00
資料作成
お客様への提案書、工事手順書の作成
11:00
作成した資料のレビュー
上司と共に資料内容を精査・確認
12:00
昼休憩
13:00
現場巡回
施工進捗の確認、品質・工程の確認
16:00
ミーティング
協力会社と施工状況の確認、課題の共有
17:30
明日の予定確認
訪問予定の現場状況を電話でヒアリング
18:00
退社
旅好き、気に入っている街は「熱海」。
旅行が一番のリフレッシュ。国内中心に、各地を訪ね歩くが、気に入った場所は何度も訪ねることが多い。最近、ハマっているのが「熱海」。商店街などで感じる、昔ながらの風情が気に入っている。普段の土日は、インドアで映画を楽しむこともあるが、基本は外に出る。四季折々の景色を眺め、散歩での近場のぶらり旅もお気に入りの一つ。
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