PERSON 06

研究開発

A.M.

イノベーションハブ 産業環境グループ
2022年入社
工学院 空間性能システム専攻修了

PROFILE

大学院では、主に空調に関わる研究を専攻。その知見を活かしたいと思い、就活ではゼネコン・サブコンを中心に見ていた。その過程でサブコンは、より空調設備に関わる機会が多いことを知り魅力を感じた。新菱冷熱は大学の先輩が多く在籍していて安心感があったこと、黒字経営や非上場による自主独立の経営姿勢に惹かれて入社を決めた。

現在の仕事について

精密機器工場に不可欠な、
エアワッシャの開発に取り組む。

2024年3月、茨城県・つくばに新たにオープンした、新菱冷熱の研究拠点である「イノベーションハブ」が、私の職場です。個性的で美しい外観に加えて、先端的でさまざまな空調方式が導入されたオフィスでは、好みの空間を選んで仕事をすることができます。また、2階と3階にあるラボエリアは、ゆとりある広いスペースに充実した実験設備・機器がある研究環境です。ここで私は、入社以来、「新方式エアワッシャ」の開発および導入支援を行っています。
主に半導体工場や液晶工場など、精密機器の製造工場に導入されているエアワッシャは、「空気を水で洗う」ことで、空気中の化学物質を除去する設備システム。空気中のアンモニアや二酸化硫黄などの微量な化学物質は、半導体等の微細な回路を切断する原因になり、半導体部品の生産性に大きな影響を及ぼすため、これを除去するのがエアワッシャです。エアワッシャだけでは化学物質を除去しきれないため、エアワッシャとケミカルフィルターの両方を設置するのが一般的です。しかしケミカルフィルターはコストが高いなど課題も多いため、こうした課題を解決するため私は、エアワッシャの進化形ともいうべき「新方式エアワッシャ」の開発に取り組んでいます。

「A.M.」の写真

今、挑戦していること

課題に挑み、
新しいエアワッシャを開発。

従来型のエアワッシャは、空気中のアンモニアは除去できても、二酸化硫黄は除去しにくいため、それを補うためにケミカルフィルターを設置して二酸化硫黄を除去しています。ですが、ケミカルフィルターは運用コストが高いので、ケミカルフィルターを使わないエアワッシャがあれば、と新技術の開発に取り組みました。
これまでに新菱冷熱ではプリーツ型加湿材を開発することで省エネルギー・省スペースのエアワッシャを実現し、およそ15年前に市場に投入しました。低圧損、高飽和効率、水の飛散低下、コンパクトなど多くの特徴を持っています。このエアワッシャをベースに、私が今取り組んでいるのはアルカリ電解水を利用した新しい方法。
さまざまな試験を繰り返した結果、まずは空気を「アルカリ電解水」で洗浄して二酸化硫黄を除去し、次に「純水」で洗浄してアンモニアで除去する二段階方式のエアワッシャを開発しました。
AIの急速な発展で半導体需要も増えてきているので、この新方式エアワッシャを半導体工場のクリーンルームに導入していきたいと考えています。

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仕事のやりがい、今後の目標

生みの苦しみから喜びへ。
目の前の事象に真剣に向き合う。

仕事のやりがいの実感や達成感というのは、取り組んでいる研究が完了し実際に導入されるときに得られると思っていますが、日々の研究業務の中でも、仕事の面白さややりがいを感じています。私たちの研究業務は仮説を立てて、実験・検証を繰り返していく作業ですが、常に想定通りの結果になるとは限りません。多くは空振りであり、失敗・試行錯誤の連続です。そこには生みの苦しみがありますが、失敗を糧に地道に実験を続け、求める結果が出たときの喜びは何物にも代えがたいものがあります。一筋の光が射したという感動があり、研究開発が着実に前進した大きな手応えを感じます。
今後も、研究開発の道を進んでいきたいと考えています。自身で研究テーマを見出し、自分が主体となって推進する研究開発に取り組みたいと思っています。そのために必要なのが、知識に加えてアイデアや発想力。さまざまな機会を通じて、社内・社外の多様な知見に触れることで自身の研究者としての資質を磨いていきたいと考えています。そして、研究に誠実に向き合っていきたい。目の前で起こる事象に対して真剣に向き合うことが、研究者としての矜持だと考えています。

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ONEDAY
SCHEDULE
ある一日の流れ (例)

8:30

出社

メールの確認

9:00

実験準備、開始

10:00

打ち合わせ(イノベーションハブ全体)

導入技術の進捗状況、これまでの実験結果報告・方針確認

12:00

昼休憩

13:00

午前中に引き続き、実験

16:00

実験終了、片付け

17:00

実験データ整理

データのビジュアル化、実験結果の検討

18:00

退社

OFF TIME プライベートの過ごし方

大谷投手の165km投球を見た!

趣味はドライブ、温泉、水族館、動物園巡り、野球観戦、ゲームなど多彩。特に野球は、小学生の時から好きだった。テレビ・ネットだけでなく現地で観戦することも多い。大学生の時に初めて現地観戦して本格的にハマったと言う。当時日本でプレーしていた大谷翔平選手の時速165km投球を現地で見たことが今でも自慢の一つだ。

「オフタイム」の写真
「JOB CONTENTS 職種紹介」の写真 「JOB CONTENTS 職種紹介」の写真

JOB CONTENTS

職種紹介

ENTRY

SPECIAL
DNA ~私たちが向き合うもの~
PROJECT STORY 01
イノベーションハブ本館建築プロジェクト
PROJECT STORY 02
次世代電池向けドライルーム新設プロジェクト
ABOUT US
私たちの事業活動
プロジェクト実績
1分でわかる新菱冷熱
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キャリアアップ
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