安全衛生への取り組み
-活動紹介-
1971年より、新菱冷熱の本社および各支社において、協力会社の皆様による安全衛生協議会と共に、①安全衛生に関する教育、②災害事故の原因調査および対策、③パトロールによる安全衛生指導、④労働法令その他安全衛生に関する広報活動などを周知することによる、安全意識の向上を図っています。
協力会社の皆様との連携
安全衛生協議会との連携
本社および各支社では、安全衛生協議会が主体となって年間計画を立て、協力会社を対象にした職長・安全衛生責任者教育や各種特別教育を実施しています。
とくに事業主の代理人となる職長は安全衛生管理のキーマンと考え、職長が危険性・有害性を的確に特定し、災害防止対策を立案できるように、「職長・安全衛生責任者能力向上教育」の5年に1回の受講をお願いしています。
また、2019年から使用が義務付けられたフルハーネス型安全帯をはじめ、高所作業車運転・足場組立・酸欠作業・石綿取扱作業などの特別教育を開催して、協力会社の方々の資格取得を積極的に推進しています。その他、法律改正により必要となる作業員の特別教育については、協議会の年間活動計画に取り入れて進めることで、計画的な資格取得を促しています。
また、とくに繁忙期の施工現場を抽出した安全パトロールを定期的に行い、現場内の危険有害要因への改善指導を行っています。新型コロナウイルスの影響でパトロールが実施できなかった期間は、各協力会社へ担当施工現場の災害防止点検などを依頼しました。
安全衛生推進大会 (安全衛生協議会との共催)
安全衛生協議会月例パトロール
フルハーネス型安全帯使用特別教育
高所作業車運転教育
労務安全研修会
本社安全衛生協議会・労務安全研修会を開催し、「建設キャリアアップシステムの登録手続き」「墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン」など、労働安全に関して推進・強化すべき取り組みについて研修会を行い、知識と安全意識の向上を図っています。
本社安全衛生協議会・労務安全研修会
「建設キャリアアップシステム」の普及促進
「建設キャリアアップシステムは、技能者が積み上げてきた技能や経験を客観的に証明することを目的に、国土交通省が建設業界団体などと連携して、2019年4月から運用を開始している取り組みです。2023年にはすべての建設現場への導入が義務化される予定です。このシステムの導入により、技能者の就業実績や資格の登録、技能の公正な評価、工事の品質向上、現場作業の効率化が進むと期待されています。
新菱冷熱は、建設キャリアアップシステムの運用を促進することで、技能者本人のキャリアだけでなく、キャリアを積み上げた大勢の技能者が所属する協力会社の「技能の見える化」を図り、施工品質の向上につなげていきたいと考えています。そのため、本社や大阪・九州・東北支社などのモデル現場でシステムを運用し、協力会社への普及促進に努めています。2020年9月には、安全衛生協議会会員の約700社に、事業情報登録を実施していただきました。
施工現場での建設キャリアアップシステムの推進
施工現場の感染症対策
新菱冷熱では、施工現場での新型コロナウイルス感染症対策として、国土交通省の「建設業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を参照した予防対策指針を定め、各施工現場での感染予防に努めています。
この指針では、サーモグラフィーカメラによる体温計測や作業前の体調確認、マスクの着用、消毒液の配備などの基本事項のほか、「密」を避けるための時差入場や作業員詰所の座席配置の工夫など、具体的な対応事項をまとめており、安全衛生推進部から各施工現場へ予防措置の徹底を指示しました。
ソーシャルディスタンスを確保した朝礼
海外の安全衛生活動
新菱グループには、アジア・インド・アフリカ・中東など広範囲に施工現場があり、安全衛生管理の手法が各国の事情により異なります。日本での管理手法を取り入れながら高い安全管理レベルを維持するため、新菱冷熱の安全衛生推進部と各拠点の安全管理担当者、施工現場の安全担当者が連携する体制を整えています。また、安全意識の向上と安全文化の醸成を図るため、各国の安全活動の取り組みを共有し学び合っています。
施工現場の安全パトロールと安全衛生協議会は、日本人の安全管理担当者と現地スタッフから選任した安全担当者を中心に実施していますが、2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、オンラインを活用するなど方法を模索しながら実施しました。新菱香港や新菱マレーシアでは、安全衛生大会(セーフティフォーラム)をオンラインで開催し、安全教育と安全表彰を実施しました。
海外現場の安全パトロール(インド)
海外現場の安全パトロール(タイ)